松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ゴボウのおはなし

お正月に向けてやっておかなければならない仕事が積もり積もってきました。

仕事は雪とおなじで積もるだけ積もってしまうと、片付けてしまうまでに大きな労力を必要とします。

出来るだけ仕事に追われないようにしたいものです。

お正月には「花びら餅」。本日はこの花びら餅に使うゴボウのおはなしです。



土付きのゴボウをしっかり洗います。



花びら餅に使用する長さに切り分けて



そこから茹で上げます。

ゴボウはアクの塊。出来るだけ白く仕上げることに注力します。



出来上がりました。

ここから実際に花びら餅に使う大きさに切り分けて、蜜漬けにし、やっと完成です。

ゴボウの仕事が片付くとホッとします。

この仕事も大変な労力を必要としますが、缶詰で買うものとでは大きな味の違いが出ます。

やはり手づくりに勝るものはありません。

ゴボウの切れ端でたくさんキンピラゴボウも出来ました。

毎年この時期、私がつくる毎日のおかずはキンピラゴボウの嵐が吹き荒れます。

よくぞこのような粋な名前を思いついたものです

時雨という生地の蒸し菓子です。



秋から冬にかけて一時的に通り過ぎる雨のことを時雨(しぐれ)と言います。

この和菓子の特徴は写真のとおり、菓子のひび割れにあります。この菓子のひび割れを昔の和菓子職人は肌寒い時期の通り雨に見立てたのです。

少し前に村雨(むらさめ)という菓子のご紹介をしました。

村雨は群れて降る、強く降ってすぐ止んでしまう一時的な雨のこと。

昔の和菓子職人たちは、その雨の様を同じように和菓子に見立てて村雨と名付け、それがそのまま現代に伝わることとなりました。

村雨は作り手の私もぴったりだなぁ、などと感心するのですが、時雨は実際にはハテナ?です。時雨はそれほどぴったりはこないですもんね。

しかし季節の雨の様子を和菓子に見立てるなんて。とても粋なネーミングだと思いませんか?

季節の移り変わり、四季それぞれの美しさを誰よりも敏感に感じ取っていた和菓子職人だからこそのネーミングだったのだろうと私はそう感じています。

本日のおはなしはここまで。ここからは雑文です。

村雨は他の食べ物には見当たるものがありませんが、時雨は色々ありますよね?

牛肉しぐれ、貝しぐれ。まあ、しぐれ煮の事ですよね。

これって同じ意味合いなのだろうか?

とても気になってしまいました。

どっしりとした安心感

昨日まで長女が三日間休みか取れたので帰ってきました。

久しぶりに四人勢揃い。



真ん中の日には仕事を早めに片付けて家族6人で外食もしました。



みーんな笑顔。

家族全員揃うと、どっしりとした安心感に包まれます。

長女は私たちに久しぶりに会ってエナジーをたくさん充填し、東京へ戻ってからまた元気で仕事に従事できるでしょうが、残された私たちも彼女のおかげでまた明日から明るい笑顔を持って仕事に打ち込めそうです。

家族っていいな。まとまりがあって。

その中の一員でいられることを心から感謝しています。

さ、今日もガンバロ。