松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



指紋

私は自分の両手を人に見せる事にいつもためらいがあります。

一年中ガサガサの汚い手だからです。

ガサガサの手なので、毛のものはなかなか着る事が出来ません。セーターや靴下、娘たちのストッキングなどは全て引っかかってしまいます。私が洗濯物のストッキングを取り込むと電線してしまうので、よく娘たちに怒られたものです。

私と初めて握手した方々は一様に驚かれます。

ものすごくゴツくてイメージと一番かけ離れているからなのでしょう。

和菓子屋さんの手のイメージは柔らかくてしっとり。皆さんもそうお思いだと思います。

実際、私の知る和菓子屋を営む人たちはだいたい柔らかくてしっとりした手の持ち主が多いです。


私の指。

指紋が無く、指紋認証には当然ながら反応しません。


わたしの手のひら。

長年深く刻み込まれた皺により、和菓子を着色する際にこの深い皺に色粉が入り込み、いつまで経ってもこの色が抜けません。

こんな手と私は長年付き合っています。

一番自分が嫌なのはお店でお支払いする時です。

私の手指を見て、相手の方はどう感じるだろう?

そういつも考えてしまうからです。

私の手指は1組しかありません。

これからも上手に自分の手と付き合っていくしかありません。

しかし、たまに今でもしっとり柔らかな手に憧れてしまう自分がいます。

誰しも無い物ねだりはあるものです。

ああ、一度でいいから綺麗な手になってみたい。

太平洋のような大きな心で

映画、好きにならずにいられないを観ました。



全体を覆う暗さを振り払う温かさがこの映画には溢れていました。

ハゲで太っちょで内気な主人公。人に馬鹿にされ、イジめられもします。

でも、彼にはそれら全てを許す太平洋のような大きな心がありました。
彼を軽蔑する者、逆に評価し大切にする者。

好かれる事もあれば、必ず逆のアンチな人もいる。

そんな世間の縮図を見るようで、納得すると同時に少し寂しい気持ちにも正直なところなりました。
私はどなたにも正面向かって心の思うまま正直に対峙するよう心がけてはいますが、彼のように優しいシルクのような心を常に持っていたいものですし、そうありたいと思いました。

誰もがある人生の浮き沈み。

この映画にはそれを凌駕するパワーがあります。

小さなアイスランドの誰にも知られていないような映画にも、素敵な映画は潜んでいるものです。

是非、ご覧いただきたい映画のお話でした。

主人公フージに比べたら、ちっぽけな事ではめげてはいられません。

もうすぐハロウィン

かぼちゃあんを用いて作っております、ハロウィンの羽二重餅。


少し仕様を変えて出しております。

こちらの和菓子はもちろんの事ですが、今月31日までの販売となります。

かぼちゃのやんわりとした味と香り。そして羽二重餅のふんわりとした食感をお楽しみください。