松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



試練と幸福

映画沈黙 サイレンス




昨日観てきました。

とても重い題材を名監督、マーティン スコセッシが26年という長い歳月をかけて作品に仕上げた力作です。
隠れキリシタンと宣教師を弾圧する内容となっていますが、人種の違いや宗教観の違いや地位の違いをあまり重んじず、人と人の壁を作りたくないと常々考えている私にとって、この作品から受ける印象は人とは違っているかもしれません。
渡来した宣教師たちの苦悩、そしてキリシタンとなった日本人の苦しみ。これは、耐えられないほどの人生の試練だったに違いありません。

実際、映画の中で何度となく拷問などの見るに耐えられないシーンを見ることになります。

誰しも人生において何の挫折もなく一生を終えられる人はいないと思います。

かく言う私も幾多の試練が大きな波となって何度も自分を襲い、苦しみや悲しみに押し潰されそうになってきました。そんな時には生きた心地もせず、立ち上がる事も出来ないほどズタズタになります。

しかし、同時に幸せになる権利もあるのです。少しのきっかけでそれに気づき、復活して現在の私という人間がいます。
試練と幸福。相反する言葉ではありましょうが、やはり幸福を求めたいものです。そのためにはどうしたらいいのかをこの映画から学ばせてもらった気がします。
これから自分が幸せでいられるためには。

先ずは自分自身の心を磨く事だと思います。いつも念頭に置きながら生活していきたいと思います。

自身が幸せでいられてこそ、人も幸せにできるのですから。