松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



当たり前のように感じる平和

昨日は一日を映画DAYとして自分に充てました。
二本観たのですが、たまたま自分が選んだ映画はどちらも第二次世界対戦に関連したものでした。

まずは
映画

マリアンヌ



第二次世界対戦時に極秘諜報員とフランス軍レジスタンスの主人公が出会い、共に夫婦となる。

 

妻の秘密を知り、苦悩する主人公ブラッドピッド。そして秘密を隠し通す事に罪悪感を持ちながらもそれを伝えられないマリオン コティヤール。
観ている観客の私がその辛さにいたたまれなかったです。

と同時に家族を思いやり、心から愛する事の素晴らしさをしみじみとこの映画から教えられます。
戦時中に任務を与えられ、苦しみに苛まれながら生きてきた人々の耐えられないような生活を垣間見ることが出来ます。そして、その苦しみとは裏腹にモロッコのカサブランカの素晴らしいロケーションも見られる事ができます。
美しい景色と激しい日常が対照的に描写され、余計に戦争の辛さや怖さを伝えしることとなります。
終盤には涙が止まらず、なかなか席を立つ事が出来ませんでした。

少し時間を空けてもう一本観ました。

映画

この世界の片隅に



第二次世界対戦に生きた女性をアニメで描いた映画。
呉市に嫁いだ一人の女性をとても静かに。静かにスポットライトを当てて物語は進んでいきます。
私の祖父、祖母の生きた時代。食べるものは無く、着るものにも苦労する時代。そんな時にも明るさを忘れずに毎日を過ごす主人公すずのひたむきさに心を打たれます。
しかし戦争の脅威はどんどん増してゆき、笑顔も徐々に失っていきます。
この映画も一本目と同じように家族の風景が第三者目線でうまく捉えられていて、今の私達が失ってしまった日常のほんのささやかな幸せを感じずにはいられません。

この映画の主題歌は

悲しくてやりきれない
カバー曲ですが、この映画のように戦争という題材を持ちながらもそこに小さな幸せを感じて必死に生きている人々と同調するような優しい歌声で、映画全体を静かに包み込んでくれました。

いつまでも心に残る曲でした。

平和ボケしているほどの現在の日本ですが、この戦争映画二本を観て今、私達は本当に幸せな時代に生かせてもらっているのだと心からそう感じました。
身近な幸せにありがたみを覚え、私に関わる全ての人たちにも感謝をしながら生活しなければいけません。

一日一日を。一分一秒を大事に生きていきましょう。

今日も素敵な一日を。