松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



女性の気持ちも持ち合わせて

おはようございます。

三女が高校に四月から入学するのに合わせて、お弁当箱を2つ新調しました。




次女は今、高校2年生ですが、友人たちは保温の効くランチジャーを持ってきているそうで、私も温かいお昼ごはんが食べたいと言ったのがきっかけです。




ごはん、おかず、スープと入れられるようになっています。
なぜでしょうか。お弁当箱を新調しただけでとてもウキウキした気持ちになり嬉しくなります。

私は男ですが、毎日のお弁当を作ります。ほとんどのご家庭はお母さんが作ります。私も他のお母さん方と同じ気持ちで作っています。

普通の家庭では夫婦で役割が決まっています。子供たちからすれば、お父さんに話しやすい事。そしてお母さんに話しやすい事がそれぞれ違っています。

しかし、私はどちらの役割も担わなければなりません。娘たちの生理用品も時には買いに行きますし、下着なども洗ったり干したりもします。また、恋の話も聞きます。

本当は娘の恋の話はご遠慮したいですが。
いつも娘たちの側で見守る事によって、私は女性の心も持ち合わせてきたように思います。

父親の心。母親の心。どちらも臨機応変に使い分けてやっていこうと思います。

だからお弁当箱を新調しただけでワクワクしますし、ウキウキした素敵な気持ちになるのでしょうね。今週はお弁当無しなので、早速来週からまた心新たに楽しんで作れそうです。

春の3色

おはようございます。

お花見団子が仕上がりました。




お雛様の菱餅もこの3色。

春の3色と言えましょう。

何故なのかはわかりませんが、白の部分が黄色でも春の色となりましょうが、しっくりきません。




やはりこの3色なのでしょうね。

便利なのと同時に怖さも併せ持つインターネット

映画

99分、世界美味めぐり




世界でも有名な五人の美食ブロガーに密着したドキュメンタリー映画です。
この五人はミシュランガイドをもとに世界の名だたるレストランへ通う事に心血を注ぐ人たち。

ミシュランガイドの星の定義をこの映画で初めて知りました。
一つ星

そのカテゴリーで特に美味しい

二つ星

遠回りする価値がある

三つ星

旅行して行く価値がある
知らなかったです。

この映画では有名なレストランが多く出てきます。
マエモ(オスロー)

ゼラニウム(コペンハーゲン)

アンバー(香港)

アスカ(ニューヨーク)

ファヴィケン(ヤェルペン)

フロコン ドーセル(メジェーヴ)

41デグリーズ エクスペリエンス(バルセロナ)

ヘドネ(ロンドン)

ジュード ドラゴン(マカオ)

キャッツ デリカテッセン(ニューヨーク)

菊乃井(京都)

ワットリー マナー(マームズベリー)

WP〜50(ニューヨーク)

ピエール ガニェール(パリ)

龍井草堂(杭州)
まだまだあったと思います。多すぎて漏れがあるかもしれません。

この映画がいいのか悪いのかは別としまして、私が一番感じた事はお客様であるブロガーの力が偉大過ぎる事でした。

インターネットを通じての発信が強烈であるため、お店側がブロガーに細心の注意を払っています。そしてブロガーも自分の偉大さを知っており、お店側になんの躊躇もなく自分の考えをぶつけます。
私のイメージするお店とお客様の良い関係のバランスが大きく崩れている事にとてもショックを受けました。
現代は食べログをはじめ、インターネット上には様々なお店の情報が溢れかえっています。

店の事を知るにはとても便利ではあると思いますが、同時に一人の価値観だけで人の考えにも影響を大きく与えてしまう心配もあると考えています。
やはりお店とお客様がいい関係でいるには、味だけでなく昔ながらのお互いの少しばかりの配慮からスタートするのではないでしょうか。

もちろんお店にとってお客様の応援なくしては成り立ちません。しかし、お客様が気持ち良くお越しいただくような環境があってこそのお店ですし、お店もまたお客様に喜んでご来店いただけるようなトータルでのサービスも重要だと思います。
この映画を観てそんな事を深く考えさせられました。

進化は必要ですが、進化に伴い副作用も大きい事を改めて知りました。
人と人は心と心の繋がりが一番大事ではないでしょうか。

私は全てのお客様に均等に心から寄り添い、接客しなければ。そう再確認したところです。
おお、インターネットって本当にこわい。この映画を観て本当にそう思いました。本名も名乗らないまま、思うに任せて好き勝手に文章は書きやすいですものね。これが面と向かってではそういう訳にはいかないはずです。

やはり、人前でもインターネット上でもモラルやマナーを併せ持ちながら節度ある行動を取りたいものです。
私には名古屋でもとても有名な食べ物専門のブロガーの友人がいます。美食ブロガーと書かない理由はこの映画に出てくる人たちとは違うからです。その友人とはよく食事に出かけますが、彼はお店のご主人たちともとてもいい関係でいる事を私は知っています。やはり、その人の持っている人柄が一番なのでしょうね。私もその友人の穏やかで人当たりのよい性格がとても好きなのです。


ちなみにこの映画を観て、一番行ってみたいと思ったお店は中国の杭州にある龍井草堂でした。

ミシュランの星が付いてるお店ってなかなか予約は取れないのでしょうね。