松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



本日の営業について

おはようございます。

まことに勝手ながら本日は16時30分に閉店させていただきます。

お間違えのないよう、どうぞよろしくお願いいたします。





羽二重餅は秋を感じさせてくれるトンボの焼印にかわりました。

光琳菊

歴史に燦然と輝く画家、尾形光琳がデザインした菊の絵の事を光琳菊と呼びます。



薯蕷製。
中はこしあんです。
そして頂には大徳寺納豆を配しております。

古田織部が創始者である織部焼の色合いに似ているところから、織部薯蕷と特にこの菓子をそう呼びます。

デザイン、色合い。どちらも昔から脈々と受け継がれるレトロでクラシックな和菓子です。

菊にまつわるお話はたくさんあります。

日本人とは昔から縁の深い花、菊。

日本国の花はこの菊と桜であります。日本人が持つパスポートの表紙はこの菊が大きくあしらわれています。また、皇室を象徴する花としても広く知られています。

菊にはたくさんの異称があり、色んな呼ばれ方で呼ばれています。それだけ人に愛されている証拠なのではないでしょうか。




千代見草と銘打ちました。

菊の異称は挙げ出したらきりがありませんが、千代見草以外の異称を少しばかり挙げておきます。

まさり草
よわい草
しもみ草
ほしみ草
いんくんし
いんいつか

などです。






京都での修行時代にもよくつくった千代見草。
これをつくる季節になるととても懐かしい思いでいっぱいになります。