松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



迷うという事はとても良い事なのです

着色に迷いが生ずる事が稀にあります。

それは秋に多いような気がしています。


現在お店で販売している生菓子です。

先日このブログでご紹介した生菓子と同じ秋の色、秋の装いです。

赤の強い方は紅だけで着色しますと、桜色になってしまうので当然黄色を少しずつ差して朱色へと仕上げます。

今回、黄色の方が悩んだ方です。

いちょう色に仕上げるなら黄色だけで大丈夫。しかし、少し紅を差すならオレンジ色となり、いちょう色とはなりません。

迷った挙げ句、紅を差してオレンジ色にすることに決定しました。

結局、良い方向へと着地して満足のいく結果となりました。

山の木々の紅葉は緑から黄色、そして朱色へとグラデーションしていきます。燃えるような赤へと変化していく様を表現できたのではないかと納得しております。

迷いなくバシっと製品になる場合もありますが、散々迷って最後に良い結果に至る場合もあります。それはそれでとても嬉しいものなのです。

迷走してはもちろんいけませんが、迷うという事はとても良い事なのです。