松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



家族サービス

「せっかく娘たちと休みの日が合ったのだから久しぶりに家族サービスしようかと思う」

こう高校時代からの親友に話したところ

「俺は家族サービスって言葉が大嫌いなんだ。家族にサービスをしてやってるっていう感じが出ているから。それは大間違いでお前が娘たちからサービスされているんだ。娘たちと出かけて嬉しいやろ?じゃ、サービスしてるんじゃないよな?だったらそんな言葉、使うな」

そう、間髪いれずに返ってきました。

なるほど。家族サービスという言葉について全く深く考えた事は無かったのでついつい簡単に当てはまる言葉を選んで使っていました。





私のお店のお客様の会社の大会長である相談役の方からお電話があり、こちらの会社主催の貸切公演にご招待いただきました。

シルクドソレイユのキュリオス!

とても行きたかったんです。



次女、三女と楽しんできました。

そう言えば、相談役のお電話の内容は

「この日の夜、時間ある?仕事で忙しいだろうけど時間があったら娘さんたちと一緒に楽しんできなさい」

そう、有り難いお言葉をかけていただき、チケットをいただきました。

家族サービスなんて言葉は出てきませんでした。

「娘たちと一緒に楽しむ」

これが正しいと改めて感じました。

私も楽しく幸せですが、娘たちも私と一緒に出かけて楽しく幸せ。

素晴らしい時間を家族で共有することなんです。

とてもいい事を二人に教えていただきました。

あと何年も経たないうちに次女と三女は私の元を離れていくでしょう。今、一緒にいられるうちにできるだけ幸せを娘たちと共有したいと思った夜でもありました。

言葉って難しい。でも、間違って使わないようにしっかり考えて使わなければいけません。