松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



生きている理由

毎日、自分へ課す課題が私にはあります。

それは、娘たちのお弁当づくりと家族全員の朝食と夕食の準備です。

よく大変だねと言われますが、全くそんな事はなく辛いと思ったことは一度もありません。

それは私の料理を皆が喜んで食べてくれるからでしょう。

いつしか皆の喜ぶ顔が見たくて、そして美味しい!という声が聞きたくて、毎日お弁当の中身はどうしよう?夕飯は中華にしようか、イタリアンにしようか、などと色々思案するようになりました。

よく考えてみますと、和菓子職人としての幸せや喜びもお客様に喜んでいただくため。ただそれだけのために仕事をしているのです。

また、私は家族や友人たちを笑わせる事にも命をかけています。これも人に笑ってもらうことに幸せを見いだしたいからです。

全ては同じ理由からの行動です。

人に喜んでもらうこと。それについて考えた事は今までありませんでしたが、私を突き動かす由来がわかったようでなんだか嬉しくなりました。

私が生きている理由はこれなのです。これに尽きるのです。

先日は昼間に夕飯のメニューを思い付いてハンバーグをつくりました。



豚ミンチと牛ミンチを別に入れ、玉ねぎを入れ塩と胡椒で軽く味付けします。



今回はパンの耳とおからをフードプロセッサーで細かくし、卵を入れてハンバーグのもとをつくりました。



冷蔵庫で一時間くらい寝かせます。

その間、

人参のグラッセ



じゃがいもの素揚げをつくります。





それからハンバーグを成型してやっと焼き上げです。



ソースも手作りで仕上げました。

ついでに大根と豆腐と揚げの味噌汁もつくりました。



みんな喜んでくれました。

笑顔をみると小さな幸せを感じます。

毎日まいにち繰り返しくりかえし。

とても地味でささやかではありますが、この幸せのために私は生きているのです。

ごはん、仕事、そして休日。

全ては全部おんなじ。

全部繋がっているのです。