松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



焼印のおはなし

松屋長春にはしっかりと数えた事はありませんが、焼印が300〜400本くらいはあります。

その中でもお気に入りのものが数本あります。

どんなところが気に入っているのかは自分でもその理由はわかりませんが、直感的に合うもの合わないものがあります。

それは図案の好き嫌いであったり、押しやすさであったりします。

特に押しやすさに関しては手づくり故の難しさがあって一本一本癖があるので、気に入っいるためにいざ新調してみますと、同じデザインのものにもかかわらず新しい焼印は押しづらくなってしまい、使う頻度が減ってしまったという事もしばしばあります。

焼印は案外デリケートなものである事をこのような経験をすると知る事になります。

また、焼印は作り手によって線の細いものであったり、太いものであったりします。個人的には細いものが好みであり、関東の河童橋あたりで注文したものは線が太く好みから大きく外れる事を知りました。

現在は京都の道具屋さんとのお付き合いがほとんどで、既製品やオーダー品などの取引をしているところです。


これはお気に入りの一本です。

河原撫子の図案。

少し大きいきらいもありますが、なぜかこの焼印を押すとしっくりきて気持ちがいいのです。


羽二重餅の生地の生菓子に押し、お店に並べました。

優しい雰囲気、どこか儚げでなんとも言えずこの焼印が好きなのです。

いつまでもこの焼印を使い続けることはできませんが、次にこの焼印をオーダーした際にも変わらず使いやすい焼印であってほしいな。

そんな風に思いながら大切に使っています。

本日はとてもデリケートな焼印のおはなしでした。