松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



Pray

昨日は曇天の日でした。


ラグビーワールドカップ初のベスト8に歓喜する中、ふと台風19号の被害に遭われた方々の事を思いなんだか居た堪れない気持ちが私を襲いました。

台風15号の甚大な被害に遭われた千葉県の方々はさぞかし今回の台風を恐ろしく感じられて過ごされたのではないか。

また、この度の台風の被害は原発事故でいまだに苦しんでおられる福島県でした。原発事故のニュースで聞いたことのあるような市町村住民の方々が一番多く命を落とされました。

怖くて怖くて堪らなかったのだろうと思うと、やり場のない切なさでいっぱいになります。

亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈りいたします。

今回の台風19号は私の住むまち、稲沢市も台風の通り道であり、随分と大きな被害が出るのではと予想されていましたが、拍子抜けするほど何の影響もなくやり過ごす事ができました。

「たまたま」

そう、たまたま被害が無かっただけなのです。

運が良かった!では済まされない事なのです。

地球温暖化は間違いなく地球を悪い方へと向かわせています。

海面上昇で国自体が無くなってしまう。そんなニュースも見て知っています。巨大な竜巻で全てのインフラが壊滅的状況に陥ってしまう事も知りました。

また、日本では海の魚の獲れ方が随分と変化してしまっている事も近頃とても身近な問題として感じています。

私にとって一番身近な小豆もここ数年ずっと不作に喘いでいます。

天災の中でも特に夏の異常なまでの暑さと台風と大雨は毎年恒例のように、これから先の私たちを恐怖の底へと陥れていくでしょう。

「たまたま」

たまたま大丈夫だった。

それでいいのでしょうか?

次は自分にも普通に降りかかる大問題として認識しなければなりません。

深く考えさせられました。

たまたま何事もなく生き残った私は、これからどうしたらいいのでしょう。

小さな小さな存在でしかない私は、災害に備えての準備を常日頃から怠らないこと。そして、日々お祈りをすることを続けようと思っています。

お祈りする事で全ての願いが成就するわけではないのは私が一番良く知っています。しかし、念じる事によって自分の心が自然と穏やかに整う事も私はよく知っています。

お祈りはそのような意味合いにおいて、とても大事だと私は思っています。

被害に遭われた方々の心の平穏、そして御住居やインフラの早急な復興をお祈りいたします。

松屋長春の一番の自慢

ラグビー日本代表、初のベスト8おめでとうございます!

昨日の夜は瞬きせぬほど試合に集中して応援していました。

失礼ながら、これほどまでにラグビーワールドカップが盛り上がるなどと予想していませんでしたし、自分もテレビ観戦にこれほど熱が入るとは思ってもみませんでした。

ラグビー関係者の方々、本当にごめんなさい。

本日は松屋長春のパートさんたちのスクラムのおはなしをしようと思います。

私たち家族以外に松屋長春を支えてくれているのは、パートさん6人とシルバーの方2人、そしてアルバイトの大学生1人の計9人です。

特にパートさんたち6人は彼女たちから聞いた話ですがLINEの中のグループLINEで繋がっているようで、仕事の細かな連絡や出勤日の振り分けや役割分担などをこのグループLINEで密に連絡を取り合っているそうです。


なので、お店の事柄などは全く私たちが深く考えるまでもなく、スムーズに進んでいるのです。仕事に関する事柄は全て彼女たちに任せっきりなのです。

また彼女たち6人は全員が毎日来てくれるわけでなく、当番制になっているので常時2、3人がお店を受け持ってくれるわけでありますが、どの組み合わせでも笑いの絶えない気持ちの良い仕事場を築いてくれています。

私は彼女たちの組むスクラムが世界一のものであると確信していますし、松屋長春の一番の自慢でもあります。

私は自慢というのがあまり好きではありません。聞き手が聞いていて、さして心地よくないのだという事を知っているからです。

しかし、松屋長春を支えてくれている9人は胸を張って自慢したいと思います。

彼女たち9人がいなければ松屋長春は成り立ちません。

働きやすい職場を提供してくれているのは、間違いなく彼女たちなのです。

いつも本当にありがとう。

この先もずっと一緒にみなさんと働く事ができたら嬉しいです。

笑い声が切なく感じたのは初めてです

映画を久しぶりに観に行ってきました。


ジョーカー

狂気とも違う、ホラーとも違った悲しく切ない一人の優しい男の物語でした。

映画「ノー カントリー」でもなく、「シャイニング」でもない、どこか美しくて観終わった後に引きずる心の葛藤がこの映画には詰まっていたと思います。

ホンモノの悪は私利私欲のためでなく、生まれ持ったものでもなく、こうして生まれてしまったのだ!と映画が終わってからもずっと私の中に引きずってしまうものを残して去っていきました。

コミックを元に作られたこの映画ですが、あらゆる人に訴えかける事案があると感じた次第です。

主演のホアキン フェニックスが演じるジョーカーは私たちの持っている人間の闇の部分を隠す事なくそのまま表現してくれたのではないか、そう考えさせられました。

体調を崩してまで体重を落として挑んだこの作品は、彼を来年のアカデミー賞主演男優賞へと間違いなく誘ってくれるでしょう。

優しい一人の男がいかに悪人へとなっていったのか。

是非観るべきだと思います。

ホアキンが笑っている姿が私の心に一生こべり着くほど残りました。

苦しいとき、本当に辛いとき、追い詰められたときに人は声を上げて泣いたような笑い声を上げるのかもしれません。

久しぶりにこの映画はそんな事を思い出させてくれました。

苦をどう乗り越えるのかが、自分の中で一番肝心なのだと思っています。それを反面教師のようなこの映画に出会えて再確認しました。

自分自身のベクトルをどこへ向けるのか。それを教えてもらったような気がしました。

あの、深い悲しみの笑い声が今でも頭の中に渦巻いています。

モンスターと呼べるようなとんでもない映画俳優を知るきっかけとなった映画でもありました。

追記

今回、映画には絶対に音楽が必要だとあらためて教えられました。弦楽器とこの映画のストーリーがぴったり過ぎて鳥肌が立ったほどです。

もう一度観直したいなぁ。

今年観た映画の中では圧倒的に「グリーン ブック」が素晴らしかったですが、この「ジョーカー」も負けず劣らず凄みのあるものでした。