松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



レモンの和菓子第三弾

太古の昔、人間は夜空を見上げ星を不思議な存在として捉え恐れおののいたり、明るく光る星を一つにまとめて星座にして占いなどにも使うようになりました。

星というものが何たるかが全ての人にもわかるようになった現在では、また星との関わり方が昔とは違ってきたように思います。

どんな人も今では夜空に輝く星を眺めると悪い気はしないと思います。私は星を眺めるのがとても好きなので月も無く、雲ひとつない、そして街頭が近くにないところで見上げる夜空の素晴らしさを良く知っているつもりです。

なんと言っても空気の澄んだ冬の夜空はとても美しい。

しかし、よく考えてみますと星を愛でるのは七夕をはじめ夏に集中していますよね。

私なりに考えたところ蒸し暑い夜は我慢できますが、凍てついた夜にはゆっくりと外で星を眺める事などできません。

そんな理由から日本では暑い夏に夜空を見上げるようになってきたのではないでしょうか。

間違っていたらごめんなさい。

前置きが長くなりました。

松屋長春の定番の葛菓子です。

レモンの和菓子、第三弾です。



「星の光」と銘打ってお店に並べました。

レモンの果汁をこれでもかとたくさん使ったあんを抱き込ませてあります。そして頂には金をあしらい、夜空に煌く星を表現しました。

蒸し暑い日が続いておりますが、この優しいトパアズの酸味ある和菓子で皆様に少しでも清涼を取り戻していただけましたらと思います。