松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



どんな色がすき?

娘たちが小さい頃、毎日一緒にNHKの番組「おかあさんといっしょ」をみていました。

娘たちは毎日放映を楽しみにしていたことと思いますが、同じように父親である私も毎日とても楽しみにしていました。

今思い返してみるとなぜあのような感覚になっていたのかわかりません。今、「おかあさんといっしょ」をみたってあの頃と同じようなウキウキした感覚は湧き上がってはこないと思います。

夜、娘たちと一緒に寝る時には必ずお約束のように「おかあさんといっしょ」の曲を何曲か歌ったものです。

布団に入って私の歌を待つあの嬉しそうな娘の顔は今でも決して忘れません。

「おかあさんといっしょ」の中で歌われる曲は、今現在にマッチした曲も当然ありましょうが、うたのおにいさんやおねえさんが世代交代しても歌い継がれている曲がとてもたくさんあります。

歌い継がれている曲の中に「どんな色がすき?」という私がよく歌った曲があります。

「どんな色がすき?

赤い色がすき

いちばん最初になくなるよ

赤いクレヨン」

そんな歌詞の曲です。

久しぶりに娘たちと歌った幸せな夜の時間を思い、懐かしくあたたかい気持ちに包まれました。

心地よい思い出に浸ることは、人にとってとてもいい事であるのではないかな。

脳にもいい刺激があるでしょうし、心を整える働きがあるかもしれません。

「おかあさんといっしょ」は私と娘を繋ぐ大切な思い出の一つであります。

前置きが長くなりましたが、



「秋の色」と名付けた軽羹製の蒸し菓子をお店に並べました。

私は11月生まれ。

自分の生まれた季節が大好きです。

「どんな色がすき?」

そう聞かれたら、こう即答します。

「秋の色がすき」

紅がお似合い

夏の名残を少し残しながらも秋の気配を感じる今日この頃となってきました。

朝夕は人によっては涼しいと言うよりも寒いと感じる方もおいでではないかと思うほどであります。

布団で横になるにはちょうど良い気温になってきたのではないでしょうか。

羽二重巻の備中白小豆粒あんの色が淡いブルーから紅色へとチェンジしました。



この薄紅色の備中白小豆粒あんは春にも使用するのですが、春には桜を思わせ、秋にはやはり紅葉を思い浮かべるようになるから不思議です。

同じ色なのにです。

秋の七草、桔梗

「天高く馬肥ゆる秋」

抜けるような真っ青の空、頬を撫でる風も最高に心地いい。

そんな季節となってきました。

秋の七草の一つである桔梗が再度お店に並びました。

春の紫色の代表花は藤や杜若や鉄線などがあり、イメージとしましては春といいますか、初夏と関連させてしまいがちですが、秋にもこんな素敵な紫色の代表花があります。