松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



慰労会と娘孝行

月曜日は松屋長春のファミリー全員で日頃のお互いの頑張りを称え合う慰労会を開きました。


みんなの頑張りのおかげで、松屋長春が成り立っていられる事は言うまでもありません。

感謝の念を持っての楽しい慰労会となりました。

みんな、いつもありがとう。

これからも末永くお店を支えてください。よろしくお願いします。

実は日曜日の夜、長女が東京から一時帰省しておりました。

月曜日と火曜日の二日間、連休がもらえたようで仕事を始めてからの初めての帰省でした。

せっかくなので、この慰労会にも娘も参加させ、その後私と二人でお買い物に出かけました。


そして、ジェラートを食べ。


彼女の望みを少し叶えてあげる事が出来、充実した一日となりました。

火曜日には東京へ戻る前に一緒に喫茶店でモーニングを食べ、無事に送り出しました。

就職してから初めての帰省。彼女は彼女なりに頑張っていたようで、一度家に帰ると居心地の良さに東京へ戻りたくなくなるのではないか。そう考えていたようで帰省を我慢していたようです。

現在働いている和菓子屋さんのため、一生懸命ご奉公して役に立つ立派な職人さんになって欲しいものです。

精一杯の努力と試練に耐え抜く強い心を身につけてください。

パパは稲沢市から応援してます。

また帰っておいで。

父の日に


父の日に長女がビールをプレゼントしてくれました。


私がどのようなビールが好きなのかをよく調べていたようで。

ヤッホーブルーイングのビール色々でした。

大事に飲ませてもらいます。

ありがとう、ご馳走さま。


頑張れ

衝撃的な出会い

昨日、私はお休みをいただき、名古屋で割烹を営む友人と一緒に奈良県十津川村までBBQに行ってきました。

そこで、自分の人生の中でも心の師と呼べるような方との衝撃的な出会いがありました。


友人、割烹ほそのの大阪時代の修行先。さか本のご主人です。

心が通じ、魂が震え、話ていると涙が自然に流れてしまいました。


友人、割烹ほそのと弟子の大ちゃん。

細野さんから常々、さか本のご主人の素晴らしさを伝え聞いてはいたのですが、職人たる者こうでありなさい。と身を持って教えていただきました。

さか本のご紹介を少しばかり。

https://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27000032/

大阪、北新地にあるなにわ割烹の有名店。ミシュランでも星を獲得している多くの人々から支持される名店として名を馳せています。

今回のBBQはお店で勉強中の職人さんたち、そしてOB、お店の常連様、ご家族のメンバーだったそうですが、部外者である私にも気兼ねなくお声掛け下さりお邪魔する事になった訳ですが、仕事に対する考え方や姿勢や勉強中の職人さんたちへの細やかな気配りや身を呈してのご奉仕。全てにおいて人のお手本となるような一挙手一投足に心を奪われた次第です。

お話をさせていただくのは恐縮ではありますが、私の和菓子に対する考え方とも相通ずるものが多くありました。それは、口に入れるものは妥協を許してはいけない。また、余分なものは一切入れず、シンプルに仕上げるという事です。

私も和菓子づくりには添加物や混ぜ物をしないという確固たる信念があります。ご主人もやはり科学的に料理を仕上げる事が一つの流れとなってきている料理界ですが、昔ながらの伝統を重んじながらシンプルに料理に携わる事を一番の重きを置かれているそうです。

細野さんの話を聞きますと、仕事中はとても厳しいご主人であったそうですが、一旦仕事を離れると自分の息子のように優しく接してくれるそうです。とても簡単な事のように聞こえますが、なかなかこうはいかないもので、昨日ご一緒させていただきその柔らかな羽毛布団のような大きな優しさにも触れさせていただきました。

特筆すべきは実息たちへの接し方でした。次男と三男のお二人はさか本で勉強中。昨日もご一緒におられましたが、他の職人さんたちと何ら変わる事なく弟子として接し、息子さんたちも師匠として敬語を使い率先して一生懸命働かれていました。親子ゆえになかなかこうは厳しくはいられないでしょう。そこに一切に妥協を許していないところに潔さと神々しさを感じました。


ご主人直々に生きた鮎の串打ちのご指導をいただきました。


私が串打ちをしたものです。

上手に出来ました。


そして自ら鮎の塩焼きを仕上げてくださいました。


初めて食べる鮎のブツ切りのお刺身。

蓼酢味噌でいただきました。


お店で使う大きなヒレ肉。


素晴らしい人々とも多く交流でき、私にとっては貴重なかけがえのない一日となりました。


職人さんたち。

とても生き生きした表情が、いつもの仕事と生活の充実具合を物語っていました。

さか本のご主人と接して後から気づいたのですが、私の東京時代の恩師である梶山浩司先生ととても重なるところが多いと感じた次第です。

人への深い愛情。それは相手の立場に立って初めて生まれるものであり、人を深く包み込んでくれる懐の大きさも必要なのです。

人生二度目の心の師との出会いは私のこれからの自分の在り方にも大きな影響を与えてくれるものでした。

こんな素敵な師のもと、修行に励んでこられた細野さんを少し羨ましくも思いました。

人を預かる者、やはりこうでなければならない。しかし、そんな器の大きな人間はそう多くはいないであろう事も事実です。

私のお店にも近い将来、娘が帰ってくる事になります。その時までに自分の心をもっと磨いて準備したいと思います。