松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



わらび餅も終盤です

わらびもち



草餅と同じくこちらもそろそろ終盤を迎えております。

ゴールデンウイーク前後がその目安となります。

本日は涼しいですが、暖かくなってきますときな粉が湿気を吸うようになります。気温の上昇とともに冷やかでつるんとした食感のものが自然に欲するようになります。

そして口にさっぱりマッチする葛へとバトンタッチとなります。

このようなタイミング、瞬間に立ち会いますと季節に合わせた食材、旬の食材を使う事の重要さを知るのです。

旬とは

本日の表題、旬とは。

ですが旬とは面白いもので、使う食材のパフォーマンスが一番の時でないとなかなか口にマッチしにくくなってきます。




この草餅もそんな時期をそろそろ迎えてまいりました。

春先に若芽を出したよもぎ、香り高く色艶も申し分ありません。それを食感の良く歯切れの良い餅生地に合わせ仕上げるのですが、次第に暖かくなってきますと草餅全体のまとまりが崩れてくるのです。

寒い時期に比べるとシコシコとした食感が少し鳴りを潜めてきます。水分量の調整で水を控えると今度はただかために仕上がってしまいます。

そんな時、旬が過ぎ去った事を私たち作り手。そしてお客様たち消費者の方々が共に知ることとなります。

こう言いましても、私たち作り手は経験でその旬が過ぎ去る時期を知っています。それが毎年ゴールデンウイーク前後なのです。
話は長くなりましたが、草餅。そろそろ終盤です。使用するよもぎが無くなると同時に今年は終わります。

紫色の難しさ

おはようございます。




藤の和菓子が出てまいりました。

羽二重餅製
中は丹波春日大納言小豆の粒あんです。


紫色に着色をする際、最も私は気をつけます。

例えば黄色や青、赤などの色は着色の際に気をつける事と言ったら濃淡のみに注意すればいい事です。

しかし、緑や紫など色同士を混ぜての着色には慎重にならなければ思ったような色合いにはなりません。

緑色はまだまだ簡単です。黄色勝ちになるのか青勝ちになるのかにのみ注意を払えば良いからです。

しかし、紫色の着色には手こずります。紫色は青、そして赤を入れてもお互いが相殺され、なかなか着色できません。その上、青勝ちになるのか赤勝ちになるのかにも気をつけないと思った通りになかなか着色できません。



思った通りの色合いになったと思います。

また、人によって好みの紫色のイメージが違う事も紫色の難しさに拍車がかかっていると考えます。

赤みがかった紫が好きな方。青みがかった紫が好きな方。人の好みは様々です。

今日は着色の難しさについて少しお話させていただきました。