松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



モーツァルト仕込み

友人からお土産でビールをもらいました。


富山県の宇奈月ビール。

宇奈月名物、トロッコ列車に乗られた方向けのビールでしょうか。

美味しく飲ませてもらいましたが、一つ引っかかる事が。

缶の上部にモーツァルト仕込みと書いてあります。なんだろうと調べてみますと、発酵中にモーツァルトの曲をビールに聴かせているとの事。

なるほど。

ビールの醸造に音楽は初めて聞きましたが、以前から植物にはクラシック音楽を聴かせると良いというのを何度か聞いた事があります。

フルーツや野菜などもとても甘く仕上がるようで、このビールもそのような事を知りつつ飲んでみますと、より美味しく感じました。

和菓子にもこれは当てはまるのでしょうか。

たまには松屋長春の仕事場にもモーツァルトを導入してもいいのかもしれません。

このビールたちを飲みながら、そんな事に思いふけった夜でした。

友へ

人生はゆりかごのようで、とてもいい精神状態の方向へ振れている事もあれば何をやってもうまくいかず、苦しく辛い方へ振れる事もある。

かく言う私も数年前までは暗黒の時をもがき苦しみ、ずっと長い間体調も優れなかった。ストレスで死んでしまうんじゃないかと本当に思った。

私は西へ東へ迷走を繰り返し、憔悴仕切っていた。人には私がはさぞかし不幸に映っただろうし、実際には正気を失った顔をしていたと思う。また、極度の人間不信にも陥ってしまっていた。それを一生懸命隠していた自分もいて、余計に辛かった。

しかし、暗闇がたとえ長くても必ずトンネルの先には微かな光が見えてくる。私はそう信じてやってきたつもりだ。

実際に長い長い20年近くのよどんだ世界から抜け出し、やっとここ数年私が乗っているゆりかごがいい方向に傾いてきた。

君は今、とても大変な時期を迎えてしまった。じっと耐える時、歯をくいしばる時。そんな時をなんとかやり過ごそう。

また、ゆりかごが大きく揺り動く時を待とう。

微力ながら私も君のゆりかごを押せるように努力するよ。

トンネルの先の眩く暖かい光を目指してゆっくりと焦る事なく歩いて行こうぜ。

表題のように最近壁にぶち当たった友人へのメッセージですが、これは友人だけではない不特定多数の方への応援メッセージとしても書いたつもりです。

今、とても辛くて苦しくて耐えられない時間を過ごしておられる方全てに送る私の応援メッセージです。

しんどい。。。そう感じていても自分のしんどさが一番でしょうか?もっとしんどい人がたくさんいるのではないかな。

自分よりも大変な人はいっぱいいる。そう思って私はなんとか乗り越えてきました。

そう思うと少しは気持ちが楽になります。なった気持ちになります。

また苦しい時には必ず気づかないうちに助け舟を出してくれる人がいるものです。友人によって救われた事も少なくありません。

じっと辛抱し、その先の良きことを待つのです。

いいこと、わるいこと。くりかえし、くりかえし。

いいことばかりで人生を終える人など一人もいないと私は思っています。

ならば、わるいことが来る前にしっかりと心の準備をするのも大事。準備によって少しは和らぐもんね。


いつかまた太陽は昇る。
必ず昇る。

頑張れ!
私も頑張る。

冬から春へ

冬から春へ。

和菓子の中でもクラシックとされる種類の一つである州浜という生地でつくりました。


早わらびと銘打ってお店に並べました。

寒雪をかき分け、天に向かって力強く伸びゆくわらび。

雪の頃からうららかな春へと変わりゆく様をこの生菓子で表現したつもりです。

州浜の定義は大豆の粉を用いる事にあります。

大豆粉のロースト具合によって細分化されていますが、松屋長春では中くらいの炒り加減のきな粉を使用しています。

香ばしい匂いがよりこの生菓子の良さを際立たせているように思います。

早わらび、しばらくの間はお店で販売する予定です。

追記
随分前になりますが、このブログ内で州浜について詳しく書いた覚えがあります。よろしければそちらをご参照下さいませ。