松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



嬉しい事です

今夜は三女が小中の同級生と二人で一宮市の七夕まつりに行くそうで。



仕事も終わりかけた黄昏どきに一緒に写真を撮ってもらいました。

汗臭い私でも嫌な顔せず接してくれる事に幸せを感じます。汚い格好でごめんなさい。

娘たち三人が小さな頃からお父さんも友達たちと仲良くさせてもらって来た事が、今となって良かったのかなぁとは思いますが、少し心配なのは友達たちが私の事を能天気で馬鹿ばっかり言ってるお父さんだとは思っていないかというのだけが少し気にかかります。

でも、お父さん。娘たちのお友達の事も気になるんです。どんなお友達と仲良くしてるのかな、どんな家族構成で暮らしてるのかな、なんて。

娘たち三人のお友達全てのみんな、これからもお父さんもついでに仲良くしてください。そして色々私ともお話してください。

生涯現役

ご存知の方も多いかもしれませんが、20年ほど前にブエナビスタソシアルクラブというキューバの忘れられたミュージシャンにスポットを当てたドキュメンタリー映画が上映されました。

こちらがその映画のDVDです。

私のお気に入り映画で、ラテン音楽にどっぷりと浸かったのももしかしたらこの映画がきっかけだったのかもしれません。

余談ではありますが、この映画のサウンドトラックはグラミー賞も受賞しております。

心のこもった、どこまでもピュアな歌声にキューバならではのレイドバックなサウンドも相まって一瞬で虜になったのを今でも鮮明に思い出します。

上映当時にはすでに随分高齢のミュージシャンもいました。

今回はその続編でしたので、彼らのそのあとを映像で追ったものとなっていました。

全国でも上映館が特に少ないことから、名古屋まで赴いて観てきたところです。

伏見ミリオン座

初めての訪館かもしれません。

コアなお客様も多く大盛況でした。小さな映画館でも色々工夫することで多くのお客様にご支持いただけるのだととても勉強になった次第です。

今回の続編には特筆するような映画の内容ではなかったような気がしますが、ただ一つだけ心に強く響いたものがありました。

それは生涯現役。この一言です。

ミュージシャンの中でも特に四人にスポットライトを当てていましたが、その四人のうち既に三人は亡くなっています。その三人は亡くなる数日前まで舞台に立っていたそうです。

残る一人、オマーラ ポルトゥンドは今も現役で歌い続けています。彼女も亡くなった三人と同じく死ぬ最後まで舞台に立ちたいと映画の中でそう言っています。

これはどうして私に強く響いたかと言いますと、父も常に同じ事を言っているからです。

「俺は婿として松屋長春に来てこうして仕事をしているけれど、これが間違いなく天職だと思うしこの仕事が心から好きだ。自分が死ぬその時まで現役でいたい」

生涯現役。言葉で綴ると簡単な事のように聞こえますが、自分の仕事が心から好きでその上相当な覚悟がなければ言えない言葉であると思います。

そんな父のそばで一緒に仕事をしていられる私は本当に幸せであると思います。

キューバのミュージシャンたちも父も生涯現役と言いながらも全く気負いがなく、極自然で全てを理解し受け入れているような穏やかな顔をしています。

私も同じようにこの先進みたい。そんなカッコいい人間でありたいと思っています。

しかし、その域にたどり着くにはまだまだ若輩者です。しっかりと精進してそんな穏やかな晩期でいられたらと思います。

喜びと覚悟を持って生涯現役を宣言できる人、私はこころから尊敬いたします。

最高のプレゼント

次女が父の日に私へのプレゼントとして作ってくれていたようです。

昨日私にプレゼントしてくれました。



ちょっと遅くねーか?



写真とともに手紙もしたためてくれていました。



思い出の写真。

私たちの家族の一員だった愛猫のさくらの写真も一緒に。

私が娘たちを産んだわけではないし。突っ込みどころ満載でしたがとても嬉しかったです。

心を込めて、手をかけて一生懸命作ったプレゼントが一番私の心を揺さぶります。

私としては娘たち三人がいつも一緒にいてくれるだけで満足なのです。

父と娘の良い関係が私にとって一番ありがたい事です。