松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



原点

先日、修行先の職長であった上辻さんから豪雨を心配するお電話をいただいた話をこのブログで書きました。

昨日のお休みの日に京都まで会いに行ってきました。

私の和菓子職人としての原点に戻る再会。



真ん中が職長の上辻さん。

左端が末富ナンバー3の義久さん(通称よっさん)。

三人で夕飯を共にしてきました。



私が京都、末富での辛く苦しい修行時代を乗り越えられたのは間違いなくこのお二人をはじめ工場で働くみんなの支えがあったからであります。

末富を卒業してそろそろ30年という長い月日が流れようとしています。

今もなお変わらない愛情を持って接していただけること、本当に幸せに感じます。

よっさんは昔も今も変わらない兄貴のような存在。私のたくさんの失礼をお許しくださいませ。上辻さんは職長であった時は全員の模範であるため、また全ての人をまとめなければならないという使命感から優しい中にも厳しい面がありました。(当然ですが)

今も変わらずの若々しさがあれど、好々爺と言っては失礼ではありますが、お二人のフレンドリーな言動に違った意味で寄せる思いが強くなった次第です。

いつも私が口にする言葉でありますが、ご縁があってお付き合いが無限に続くものです。

ご縁がなければ出会う事もありませんし、お付き合いというのもスタートするものではありません。

ご縁を大切に、この先もずっとこのまま思いを寄せ続けていきたい。

あらためてそう思いました。

上辻さん75歳、よっさん67歳。

いつまでも現役で、いつまでもこんな私と仲良くしてください。大好きです。

また必ず会いに行きますね。また三人で思いっきり笑い合いましょう。

久しぶりにやわらかな上辻さんの京都弁とよっさんの大阪堺のバリバリの方言を耳にして幸せな一日となりました。

私は尾張弁が強すぎていつまでたっても京都弁は覚えられませんでした。そんな苦労も思い出してしまいました。