松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
震災
映画「護られなかった者たちへ」を観ました。

東日本大震災を題材にした骨太のサスペンスを観ました。
震災。地震ではなく特にあの津波で亡くなった方たちの遺族たちがこの物語の軸を担っています。(フィクションであり、遺族役を有名な俳優さんたちが演じられています。)
観終えた後にとても深く深く考えさせられました。(内容は敢えて書きません。)
生活保護のこと、震災に遭われた方々の大変なご苦労のこと。
実際に震災などの自然災害によって大きな被害を被っていない私はリアルタイムで東日本大震災の事をニュースで見聞きし、その被害の甚大さなどはもちろん知っていれど、その場に居合わせたわけではありません。
被害に遭われた方々の心の傷、苦しみ辛さはわかったような気になっているだけで、その方々の気持ちには到底足元にも及びません。
フィクションながら、この映画を観た事で今でも大変な思いをされている方が多くいらっしゃるだろう事を今一度考える機会になりました。
非常に重苦しい映画ですが、正面から向き合わなければわからない事がたくさんあります。そんな意味でも是非みなさまにも観ていただきたく、この映画をご紹介する事にいたします。
阪神淡路大震災の時、私は京都で和菓子の修行真っ只中でありました。
あの揺れの大きさは今まで一度も味わった事がない、本当に恐ろしいものでした。
京都府の死者は少なかったように記憶していますが、兵庫県の死者の多さに愕然としたのを今でも鮮明に覚えています。
全ての人々の心の平和を願うとともに、いつやってくるかわからない自然災害への心の準備は決して忘れてはならない。
そうあらためて思いました。