松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
無事でな
今日、ニホンイシガメを見つけました。
人間で例えるとしたら青年くらいでしょうか。
アメリカ原産のミドリガメや中国原産のクサガメは見かける事がありますが、ニホンイシガメを見たのは小学生以来のことかもしれません。
今、ミドリガメやクサガメの強い繁殖力に押され生育区域が狭まってきてしまっています。また、追い討ちをかけるようにアライグマなどに食べられる事案も非常に多いと聞きます。ご存知でないかもしれませんが、自然にいる亀は結構な頻度で片手片足の個体がいるんです。
一番の減少の要因はもしかしたら河川の洪水を予防するための護岸工事かもしれません。(たぶんこれが一番だと思います。)
そのような原因が重なって、現在は絶滅危惧種に設定されていたと記憶しています。
ニホンイシガメはとにかく目が優しい。ミドリガメには絶対に無い、おっとりとした顔をしています。
ミドリガメのように人に噛み付くこともありません。
貿易や観光客の行き来やペットの輸入などにより、外来種の増える要素が昔とは違って格段に増えてしまっている現状があります。
「なんとかならんものか。」
そんな風にこのニホンイシガメを見ながら考えていました。
捕まえて池に放してやりました。
生態系のバランスを取るのって本当に難しいけれど、絶滅だけは絶対に防がなければなりません。
安全、無事で子孫を増やすんだぞ。
