松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



これからの季節にぴったりの色合いで

ゴールデンウィークあたりを境に「羽二重巻」のあんの色が薄紅色から若緑色へとかわりました。












薄紅色のあんは毎年秋の紅葉の時期からお正月、そして桜や藤の時期を経るまで長期に渡って使い続けます。




しかし、若葉が目に優しいこの頃合いよりこのあんの色へと変化させるのです。




焼印で季節感を表現する「羽二重餅」、あんの色で季節感を表現する「羽二重巻」。




90年という長い年月を重ねてきて、現在のこのようなかたちに確立されました。




初夏の色合い。この時期からの肌感にぴったりの色合いだと我ながら納得しています。