松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
味噌という名が付くダム
「一竹」で蕎麦に舌鼓を打った後、「味噌川ダム」へと向かいました。
「木曽川の源流の里」という別名がある「木祖村」にこのダムはあります。
このダムの住所は長野県木曽郡木祖村小木曽2058−22。私の推測ではありますが、木曽川の源流(祖先のようなもの)なので「木曽」ではなくて「木祖」という漢字を用いたのではないかと考えます。住所に「木祖」と「木曽」が混在しているところがとても面白いですね。
木曽川に沿ってどんどん山道を登っていき、ダムまで辿り着く頃には標高1000メートル以上にもなっていました。
ダムまで側道に沿っていざなってくれた木曽川は、下流部に住む私にとって馴染み深いあの木曽川ではなく、高低差の激しい急流の小さな木曽川に変貌しており、同じ川であることは間違いないと認識しながらも非常に興味深く、また不思議に感じた次第です。
私が訪れたのは10月の事でしたが、すでにとても寒く紅葉や黄葉が随分進んでおりまして。下界とは全く違う景色でとても美しかったです。
こちらの「味噌川ダム」、私のお気に入りであるロックフィル形式を採用したダムとなっており、コンクリート式のダムに比べてより壮大な雰囲気に包まれた景観となっています。




斜面に岩石と砂利を積み上げ、大量の水を堰き止めるこの造り方、圧巻の一言でありました。
話は少し変わりますが、ダム湖を眺めながら「なんで味噌?」。「なんで味噌川なんて名前を付けたんだ?」と疑問符が浮かびました。このあたりで味噌でも造っているのかなんて考えてしまいました。
この文章を書きながらその事について調べてみたところ、木曽川の源流域でありながら木曽川の景観をしていないという観点から「いまだ木曽川ではない」から変化して「いまだそがわ(みそがわ)」と呼ばれ始め、最終的に「未曽川」から「味噌川」へとなったようです。
この名前付けた人、私と同じ感覚を持っていたようで嬉しくなった事は言うまでもありません。
余談でした。




