松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



情熱

昨日、片道3時間半かけてはるばる兵庫県の丹波篠山市まで出向いてまいりました。

松屋長春で使用している丹波大納言小豆全てを仕入れている仕入先の小田垣商店の会長、社長へのご挨拶のためでありました。


築200年の指定文化財に登録されている由緒あるお店は重厚感たっぷり。

今回初めてお邪魔した私はお店の歴史、そして建物そのものの持つ雰囲気にただただ圧倒されました。



店内には昔、使っていた道具や丹波黒豆や丹波大納言小豆のさやも垣間見る事ができました。

今回私がこちらへお邪魔した理由は、会社で働く全ての方に私自身の人柄、そして丹波大納言小豆を使って私がどんな商品を作っているかをしっかり知っていただく必要があると感じたからです。

ここ数年、丹波大納言小豆をはじめ和菓子に関する全ての原材料は不作に喘いでいます。

しっかりとしたルートを安心して確保するねらいももちろんございますが、ただ品物の取引を会いもした事のない方と電話一本でお付き合いするのではなく心のこもったお付き合い、お取引がしたいと常々考えていたからです。

実際に会長、社長、そしていつもお電話でおはなししている部長さんにお会いして私の和菓子に対する情熱を全てお伝えできたと思います。

今回ご案内いただき丹波黒豆や丹波大納言小豆の作付けから収穫にはじまり、選別方法や出荷、保存法まで懇切丁寧にご説明いただきました。

写真が全てではありませんが、


選別機

石や泥を除去、豆以外の異物の除去、割れや虫食いなどの豆の選別、金属類の除去、そして豆の色選別などを司るお部屋を見せていただきました。こちらの担当の方から聞かせていただいたお話もとても参考になりました。

保管所


最後は機械選別ではなく、人の手によって選別する「手選り」の作業場までお見せいただきました。


黒豆

そして
丹波大納言小豆

選別機で3度ほど、そして人の手による「手選り」の行程を踏んだ丹波大納言小豆の良し悪しは疑う余地もございません。

強烈な自負を持たれて出荷されていることが容易にこちらに伝わってきます。

また私もこの世界一の豆を仕入れ、それを私の腕で誰にも負けない極上のあんへと昇華させ、お客様へご提供しているという強い自負があります。

強い自負、曲げない信念、確かな自信がお互いにある事を確信し合った一日となりました。

これから先の変わらぬ取引をお約束して夕方、帰路につきました。


丹波篠山市は四方八方が山に囲まれた盆地に位置しています。

寒暖の差がありしっかりした土壌のもと、素晴らしい豆が出来上がっています。他の土地に同じ豆の種を植えても全く同じものは出来るはずもありません。

和菓子の他の材料も丹波篠山の黒豆や丹波大納言小豆と同じように出来るべくして出来ているのです。

高くても一番の材料を。それが素晴らしい商品の第一条件である事は言うまでもありません。

これからもしっかりした目で材料を選定し、しっかりとした腕でその材料を昇華できるよう、精進いたします。

ここに全てのお客様にお約束いたします。