松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



竹の香り そこはかとなく

昨日に引き続き、本日も水羊羹のご案内です。



青竹に水羊羹を流し込んだ「竹流し」です。

普通の水羊羹とは違い、青竹の香りがそこはかとなく感じられます。

そんな自然のフレイバがこの竹流しの一番の特長なのではないかと思っております。

冷蔵庫でしっかりと冷やしてからお召し上がり下さい。

bowl in the mirror

水羊羹、出来上がりました。

今朝お店に並びました。



切り分ける前に写真を撮ったところ、鏡のようにまわりが映り込みました。



自家製餡機で極限まで晒し仕上げたこしあんは、喉越しの良さと味わいのスッキリさが格別です。

冷蔵庫でしっかり冷やしてからお召し上がり下さいませ。

青い香り

香りには当然色はありませんが、「青の香り」との表現がぴったりなのが葛さくらの桜葉の香りだと思います。



桜餅に使う桜葉はまるまる一年間塩漬けします。それに対して葛さくらに使う桜葉は春先に採ったものを軽く塩漬けしてあるだけなので、桜の香りがとても強く残ります。

ただ、弱点もあります。

浅漬け故に変色のスピードがとても速いのです。そのような理由で破棄する数がとても多くなってしまいます。

そんな事からこの浅漬けの桜葉を使う和菓子屋さんは当店以外にはあまり無いのではないかと思います。





仕入れた桜葉の浅漬けが無くなるまでは販売いたします。