松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



おっ!

定期的にお好み焼きをつくるのですが、美味しさを求めていくうちに最近とても重大な事に気づきました。




それは




「水を一滴も入れない事」




です。




食材に出汁の粉、そして山芋と卵だけで生地を練ります。




中はふっくら、外はカリッカリに仕上がります。




ご家庭でも本場の味になると思いますよ。




これ、私だけが気づいてるのかな。そうだったらすごい発明だ!(絶対に先駆者がいるだろうけど。笑)













伝統的文様

先日、「千鳥」の焼印を施した羽二重餅製の和菓子をご紹介したことと思います。




この「千鳥」の図案はずっと昔から現代まで使われている伝統的な文様です。




少し「千鳥」には失礼な事を言うようですが、悪く言えばちょっとマヌケな感じに私は見えます。良く言えばピースフルな感じとも言えましょうか。




本日ご紹介は、この伝統的な文様の焼印を使った羽二重餅製の和菓子です。




「青海波」








この「青海波」の図案も「千鳥」と並んでクラシックなものです。




3本の曲線の絵を三角に並べただけのシンプルな図案ながら、それだけで波を表すものだという事が容易にわかります。




昔の人がひねり出したアイデアって斬新であり、不変に愛されるものですよね。




話が長くなってすみません。




実はこれらの伝統的な文様は図案一つだけで表現する事は稀で、同じ文様をたくさん。整然と並べて一つの物として見せる事がほとんどであります。




例えば着物や風呂敷など。私たちの生活と密接に関係するような様々な物にあしらわれています。




身の回りのものを目を向けてください。きっとどこかにこのような伝統的文様を見つけられると思います。




先述しましたが、失礼ながら「千鳥」を少しマヌケと書きましたが。




一方、私は「青海波」を見るとこの曲を口ずさんでしまいます。




波の谷間に〜命の花が〜🎶




ふたつ〜並んで〜咲いている〜〜🎵




そうです。鳥羽一郎の名曲です。笑




どうしてこうなっちゃうんですかね。笑笑

里山を照らす光

日本は縦に長い国であります。




天気も花も作物も。全てが南(西)のほうから北(東)へ徐々に推移していきます。




蛍もそう。




里山をポッと明るくしてくれる蛍も西から始まり、東へと移ろいゆきます。




本日ご紹介の和菓子は「沢辺の蛍」。




たっぷり卵を使った時雨製の蒸し菓子です。








ところで沖縄や奄美大島、北海道にも蛍はいるのでしょうかね。




昨日、仕事を終えてから稲沢菓子組合の会合場所まで20分くらいかけて散歩がてら歩きました。




里山ではないけれど、私の住むこの町もいい景色がのこっています。