松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
若あゆ
月曜日、火曜日と連休を頂戴いたしました。
「ホンシュウギツネが私の住む稲沢市にもいる」と以前から何度か耳にしておりましたが、一昨日の月曜日の夜、初めてその姿を目にしました。
街の灯りの近くで、静かに、そして逞しく生きるその姿に、強く胸を打たれました。
私が釣りに没頭していた頃、この季節になって川に入ると海から遡上してきた稚鮎が足にばんばんと当たり、「ああ、今年もそんな季節になったのだ」と身体で実感したものであります。
川に入ることも無くなってしまった今は、記憶を頼りに鮎たちの営みを想像するばかり。
ちょうど今頃、私の住む稲沢市を流れる木曽川あたりを、小さな鮎たちが群れをなして泳いでいるのでしょうね。
前置きが長くなりました。
松屋長春の「若あゆ」の販売、始まりました。

卵たっぷり使った香り豊かな生地に松屋長春特製のふわふわ羽二重餅を抱かせております。
「若あゆ」は発送可能商品です。
発送ご希望のお客様はお手数ですが、お電話にてお申し付けくださいませ。
コシアブラ
天然のコシアブラを末弟と半分ずつ購入しました。

シーズンも終盤に差し掛かっている感もありますが、高地ではまだまだこんな素晴らしいコシアブラが採れるんですね。
早速ちょうど半分を天ぷらにしました。うん、相変わらず香りが最高にいい。

実は今回、残りを混ぜご飯にしてみましたのですが、これが猛烈に美味しかった!!!
私の中ではコシアブラの最も美味しい食べ方はコレかもしれません。
少し多めの昆布と少し抑えめの鰹節でとった出汁でご飯を炊き、塩茹でしたコシアブラを絞ってご飯にまぜるだけ。あ、後から醤油を少々入れ混ぜる。

サイコーです。是非お試しあれ。
今年は食べられなかったのですが、私の一番好きな山菜はコンテツです。全国的には「イタドリ」って言うのかな?
コンテツのおひたしなんて、悶絶級!
この文章を書いている最中から、頭の中がコンテツの事でモワモワっと広がっています。笑
山菜というのは不思議ですね。
食べ物であるはずなのに、どこか「季節の記憶」を食べているような気がします。
県境にある水瓶
今回私が訪れたダムは「打上調整池」と「中里ダム」。
前者は岐阜県大垣市に、後者は三重県いなべ市にあるのですが、面白いことにこの二つのダムは同じような水源を利用している事。県も市も違うのに面白いと思いませんか?(興味ないですよね。笑)
お互いのダムが複雑な山を介しているので、なかなか分かりにくいです。
まず、三重県いなべ市にある「中里ダム」。こちらはダムへの道が無く、遠くからしか眺められませんでしたがロックフィル形式のダムである事はわかりました。残念。あらためて入られる道を次回探すといたします。
早々に移動し、岐阜県大垣市の「打上調整池」へ。山道をぐるぐると走るので、同じような水源と言えど非常に時間がかかります。
やっとのことで到着しました。
木々が林立する小径を抜けると、山あいの静寂にそっと水を湛える器がありました。

湖畔には日本音楽村の施設がいくつか建っておりますが、人を見かける事がない、とても静かな場所です。
この「打上調整池」、一般的なダムのように川を豪快に堰き止める存在ではなく、ここは電力を生み出すための”呼吸の調律役”。
調べてみますと、発電所で使われる水の流れは、需要に応じて強くなったり弱くなったりするそうです。その脈動を受け止めて整え、次へと送り出す。まるで水のリズムを整える指揮者のような存在であるようです。
周囲は深い緑に包まれ、風が通るたびに水面は細やかに揺れる。訪れたその日は生憎の雨模様でありましたが、灰色の雲と黒々とした湖面が同化したように見え、そのグレーが見事に風景に溶け込んでいる、私はそう感じました。


雨音だけが、人の気配のないダム湖に静かに広がっていく。。。
ただただそこに佇んでいるだけで、次第に心が洗われていくような感覚に包まれ、ただただ心地よい時間が流れていきました。
空気も澄み、どこまでも清らかなのでしょう。
我が家から比較的近い場所にあるダムですが、こんなにも心安らぐ場所があったことに、ささやかな喜びを覚えました。





