松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



見上げてごらん夜空の星を

見上げてごらん、夜の星を




小さな星の、小さな光が、




ささやかな幸せを、うたってる




坂本九さんのあまりにも有名な一節ですが、その歌詞は驚くほどシンプルです。




けれど、その簡潔な言葉のひとつひとつに確かな意味が宿り、あの優しく包み込むような旋律と重なることで、私の胸を深く強く揺さぶるんです。




辛い時に私はよくこの歌をうたいます。




私にとって、この歌は人生に欠かすことのできない一曲として、いつも静かに寄り添ってくれています。




松屋長春の羽二重餅の焼印が星に変わりました。








夜空を見上げる習慣は私の中では、いつしか無くなってしまいましたが、たまには夜空を星を眺める心の余裕も持ち合わせていたいものです。

私は生きてゐるのだ

この素晴らしい透明感を写真で表現するには、やはりお天道さまの下で撮るのが一番いいのかもしれません。




背景にまで気を配る余裕はありませんでしたが、なかなかいい感じに撮れました。笑




昨日ご紹介いたしました「星の光」に続き、レモン果汁と果皮をふんだんに使用して仕上げた「レモン羹」です。




高村光太郎が『智恵子抄』で綴ったように、レモンは「私は生きてゐるのだ」と、最も強く実感させてくれる食べ物なのかもしれません。




鼻をすうっと通り抜ける芳香、目が覚めるような酸味。




是非お召し上がりいただきたい夏の涼菓です。





星の光

雨がシトシトと降るのではなく、昨夜からザアザアと激しい雨が降り続いています。




我が稲沢市を流れる日光川は、今朝のニュースによれば氾濫危険水位に達したとのことでした。




少し前を振り返れば、全国的に渇水の日々が続き、ダムの貯水率が10%を下回る地域も少なくありませんでした。しかし、この梅雨の大雨によって、その心配はひとまず解消されたのではないでしょうか。




何事も「ほどほど」が一番だと思います。けれど、人の営みだけでなく、自然の世界においても、その「ほどほど」を保つことこそ、最も難しいことなのかもしれません。




こんな天気では天の川銀河なんて全く見えません。




タイミングが悪いかもしれませんが、本日は「星の光」という松屋長春の定番和菓子をご紹介いたします。




中心に北海小豆こしあんを据え、レモンの果汁と果皮をたっぷり投入した備中白小豆こしあんをまとわせました。




その二重に仕立てたあんを本葛で包んで軽く蒸し上げ、頂に「星の光」をイメージさせる金箔をあしらって完成となります。




定番の和菓子と書きましたが、今年は色合いに少し変化を求めました。備中白小豆こしあんを黄色の濃淡でグラデーションさせております。




そのような変化にも目を向けていただき、お召し上がりくださいましたら嬉しく思います。