松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



焼きイラとは?

備中白小豆のこしあんを松屋長春特製の羽二重餅でふわっと包んで。




頂に茶色の「焼きイラ」をつけてシカの焼印を施してあります。








「焼きイラ」って聞いた事ないですよね?




「イラ」とはイラ粉の事で、もち米を蒸してから乾燥させて砕いた粉の事です。それを深く炒ったものが「焼きイラ」なのです。




私の感覚ですので間違っているかもしれませんが、このもち米由来の粉の事を関西では「イラ粉」と呼び、関東では「上南粉」と言うのだと思います。間違っていたらごめんなさい。




朱色や黄色や茶色が似合う季節となってきました。秋に紅葉に鹿も定番の組み合わせ。




10月、そして11月を少し早く感じていただきたい。そのような私の気持ちがこもった和菓子のご紹介でした。

まーるかいてちょん

マスターピース(最高傑作)とも称される「紅白梅図屏風」を描いた尾形光琳。




彼が描いたものの一つに、「光琳菊」と呼ばれる菊の意匠があります。




極々悪く言ってしまえば、「まーるかいてちょん」となるかもしれないほど超シンプルなデザイン。




それでいて菊の姿を実に簡潔に、そして印象的に表現しています。




この「光琳菊」を薯蕷製の和菓子に落とし込みました。








丹波大納言小豆のこしあんを薯蕷の生地で包み上げ、「光琳菊」の意匠を平鍋で焼き付け、天使の輪のような形に表現しております。




そして「ちょん」の部分には、丹波大納言小豆の蜜漬けを。




一見すると素朴でありながら、どこか凛とした佇まい。




我ながらお気に入りの和菓子となっております。

非常に手間暇かかります

おはようございます。




昨日、一昨日と二日間お休みを頂戴いたしました。




13日ぶりのお休みをしっかり満喫して、じっくりとはいかないまでも身体を休める事ができました。




また本日より張り切ってまいりたいと思います。




今年はあまり栗きんとんのご紹介をしていませんでしたね。




ご紹介していなくても、ちゃんとつくり続けていますよ。




栗を蒸して半分に切り分け、木べらで栗の実を掻き出してフルイで細かく通す。












通し終わった栗に砂糖を加え、火にかけて炊き上げ、栗きんとんのあんの完成です。




手間は非常にかかりますが、昔から変わらず続けている松屋長春の製法であります。




今年も是非お召し上がりくださいね。