松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
うららか
昨日の配達中のこと。信号待ちしていたところ、横の畑に1羽の大きなシラサギが舞い降りました。
優雅で純白可憐なその姿とは裏腹に辺りを警戒しながら歩くその姿がほんのちょっとコミカルで。
しばらく眺めていると何かわからなかったのですが、茂みの中から獲物を捕まえました。ホント素早いなぁ。
シラサギは川か田んぼ。そう決め付けていた私ですが、新たな発見がありとても勉強になりました。
「うららか」
そんな言葉がしっくりくるような頃合いになりました。
明日は国府宮神社にて三流派が集まる大きな茶会があります。
春と秋はこのような大きな茶会があるのですが、必ず三席の中の一席が「干菓子」と決まっています。
日頃からお付き合いのある、ご担当の表千家の先生よりご用命いただきましたのは、白雪糕と生砂糖の干菓子。

薄紅、白、黄緑を極々抑えめに。特にそうお願いされましたので、このような優しい色合いで仕上げました。

下にはこちらも控えめなブルーの流水でこさえた生砂糖。

とても良い取り合わせであると納得しながら作ったわけですが、店頭販売分も合わせてつくりました。
総数1200個あまり。肩首腰がガチガチになり、集中し過ぎて目が真っ赤っ赤になりました。笑
干菓子はこうして少し早めに仕上げることができるので、つくり手としましてはとても助かります。
この干菓子2種「うららか」、本日より松屋長春の店頭で販売いたします。ご購入ご希望のお客様は店頭スタッフにお声掛けくださいませ。
今日はあと二席分の生菓子に取り掛かります。
明日、あらためてご紹介しますのでお楽しみに。
はなふさ
桜が舞い散り、青々とした葉桜が桜並木を覆う季節となりました。
これからは蒼い空に映える藤が隆盛を極める頃であります。
本日ご紹介するのは、練り皮製の和菓子「はなふさ」。

たわわに実ると表現してもよいほどの花房を携えた藤の花を表現しております。
話は大きく変わりますが、私はここ最近ずっと心を痛めています。
皆様も同じ思いではないでしょうか。京都府南丹市で起きた、あの事件のことです。
子供というのは絶対的に無力です。
子供の幸せというものは、親が大きく左右するものだと思います。
片親となって十年以上が経ちました。当時、一番下の娘はまだ中学一年生でした。
娘たち三人が「不憫」であってはならないと、家族全員が笑っていられるようにと、必死に考え努力してきたつもりです。
子供を授かったすべての人間には、子供を幸せにする責任が伴います。
無力なあの子が亡くなってしまったことが、残念でなりません。
どうにかならなかったのだろうか。少しでも何かのタイミングが変わっていたら。。
色々と思い巡らせてしまいます。
近頃にないほどの強烈な悲しみが、私の中で渦巻いております。








