松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



夏の朝

「夏の朝」








朝顔を表現した和菓子です。




珍しい色の取り合わせですが、できるだけ静かな色合いの中に瑞々しさと艶やかさを感じていただけるよう仕上げました。




アサガオは、私の大好きな花です。




眺めているだけで心が穏やかになり、自然と笑顔になれるような気がします。




熊本の震災に遭われた皆様の心に一日も早く平穏が訪れますように。




そして、笑顔あふれる日々が一日も早く戻りますように。

緑からブルーへ

羽二重餅は使う焼印を変化させて季節感を出すのに対し、羽二重巻はあんの色で季節を表現します。




羽二重巻のあんが緑からブルーへと変わりました。












蝉の声が朝から響き渡り、入道雲は白く大きく空へと湧き上がる。突然の夕立が暑さを洗い流し、畑では青々とした胡瓜がみずみずしく実る。




そんな盛夏の風景をそのまま羽二重巻に閉じ込めました。




見た目に涼を感じていただけましたら嬉しいです。

調布

今日から焼き菓子「調布」がお店に並びました。








「調布」という名前は、古代の税制度「租・庸・調」に由来しています。




当時、朝廷へ納める「調」の代表的な品が布でした。




この和菓子をご覧ください。




薄く焼いた卵たっぷりの生地で羽二重餅をくるりと包んだ姿が反物を巻いたように見えませんか。




その姿にちなみ、「調布」という名前が付けられたと伝えられています。




つまり、「布を巻いたように見える菓子」という意味なのです。




余談ですが、この「調布」という言葉は東京都調布市の地名の由来にもなっています。




かつてこの地域では、朝廷へ納める麻布が盛んにつくられていたことから、「調布」の名が土地に残ったと言われています。




土地名ってどこも付けられた理由があるんですよね、必ず。




そんなところに目を向けてみても面白いかもしれません。