松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



秋を愛して

朝晩は、特に涼しくなってきました。




昨日、今日と少し強めの風が吹いていることもあって、いっそう心地よく感じます。




もう、完全に夏とは違う秋の肌感ですね。




この、少しひんやりとした空気がたまらなく気持ちいい。




一年で私が最も大好きな季節の到来です。




季節が移ろえば味覚も、口が欲するものも、少しずつ変化してくるものです。




本日は「大島きんとん」のご紹介を。




丹波大納言小豆のこしあんに、たっぷりと黒糖を加えて仕上げたあん。




それを使って、そぼろ状のきんとんに仕立てました。




深いコク、濃厚な旨み。そして、ふわりと広がる黒糖の香り。




黒糖の素晴らしさを、思いっきり感じていただける秋の和菓子です。





山づと

少しご紹介が遅くなりました。




本日の和菓子は「山づと」です。








軽羹に、丹波大納言小豆のこしあん、そして大きな栗の甘露煮。




この三つを組み合わせてご用意しております。




ふっくらと蒸し上げた軽羹のやさしい風味に、なめらかなこしあん、そしてほっくりとした栗。




それぞれの味わいの特徴があり、楽しんでいただけるのではないかと思っています。




軽羹は松屋長春が得意とする和菓子の一つ。




着色すると、その色合いがダイレクトに出るわけではなく、少しやんわりとした感じに表現できるのも、この軽羹のいいところではないでしょうか。




これからゴールデンウィークにかけて、軽羹を使ったお菓子をいろいろとお作りしてまいります。




季節とともに移ろう、軽羹の味わいもぜひお楽しみください。

わたしが世界で最も愛する景色

わたしが世界で最も愛する景色。




私の住むまち、稲沢市でも、ところどころで稲刈りが始まりました。




若かりし頃に比べれば、随分と少なくなってしまった田んぼたち。




それでもまだ、こうして美しい稲の姿を見せてくれています。




稲が高く育った今の季節は、田んぼの中にいるシラサギの姿を見つけるのも、なかなか難しくなってきました。




それでも、夕刻になると巣へ戻っていく習性は変わりません。




たそがれどきに空を見遣れば、必ずどこかで彼女たちが羽ばたいています。




「ギャー」という、あの可憐な姿からは想像もつかない鳴き声を携えて。笑




田んぼ=稲=シラサギ。




私にとっては、これが稲沢の原風景です。




できることなら、この先いつかコウノトリも稲沢の空まで飛んできてくれたらいいな。




そんなことを、ふと思います。




稲沢市という名前の由来は、稲や田んぼとは関係ありません。




それなのに「稲」という文字が入っているせいか、まるでこの土地が稲や田んぼとともに歩んできたことを、そのまま名前に残しているようにも感じます。




これからも、どうにかたくさんの田んぼが残っていってほしい。




この景色を、次の世代にも見せてあげたい。




私は、切に願っております。












わたしが世界で最も愛する景色。