松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
皆様のご想像におまかせすることの大切さ
羽二重巻は、餡の色合いによって季節感を表現しております。
一方、松屋長春の代表菓である羽二重餅は、使う焼印によって季節を表しております。
数えたことはありませんが、一年を通して50種類以上の焼印を使っているのではないかと思います。
赤とんぼ(アキアカネ)は、最も暑い8月頃から山野を飛び交い始めます。
しかし昔から赤とんぼは茜色の空によく似合う、秋を象徴する風物詩として親しまれてきました。
もちろん今も赤とんぼは飛んでおりますので、なんら違和感はありませんが。。。
現在、羽二重餅にはこの赤とんぼの焼印を押して販売しております。
私はいつもこう考えています。
羽二重餅を純白でご用意してきてよかった、と。
真っ白なキャンバスに、ぽつんと赤とんぼ。

それを見ることで受け手である皆様が、
「ああ、夕暮れどきの赤とんぼね。そろそろ秋なんだ。」
そんなふうに、頭の中で秋の景色を思い描いてくださるのではないかと思うのです。
実際に目に映るものをそのまま表現するのではなく、見るかたの想像力に委ねる。
目の前にない景色だからこそ、心の中に広がる景色がある。
私はそんな部分に一番重きを置いています。
きせわた
こなしがお好きなお客様、お待たせ致しました。
9月に入り、和菓子も秋モードへと変化するこのタイミングで、こなしをつくり始めております。
9月9日は「重陽の節句」です。
菊の生花に綿を被せ、翌朝、朝露に濡れ、菊の香りを纏ったその綿で身体を拭う。
そんな風習が昔からあるのですが、現在、そのような風景を見ることはほとんどなくなりました。
「着せ綿」と呼ばれるこの風習には、菊の花に長寿や無病息災を願う、昔の人々の思いが込められています。
そんな重陽の節句にちなみ、菊を意匠としたこなしのお菓子を、今年もご用意いたしました。
こなし特有のしっとりとした口あたり。頂には伊勢芋100%の練薯蕷の純白のきんとん。
備中白小豆のこしあんの風味をしっかりと感じていただける、秋の始まりの鐘が鳴る、そんな和菓子です。

先述しましたような、長い年月受け継がれてきた重陽の節句の行事に思いを馳せながらお召し上がりいただけましたなら、なお一層、この和菓子が引き立ってくるのではないかと思います。
栗きんとん
今年も「栗きんとん」の販売がスタートいたしました。

心待ちにしてくださっていたお客様、大変お待たせいたしました。
栗は自然のもの。
その年、その時季によって栗の実の具合も味わいも異なります。
その中から、出来る限り成りの良い栗を選び、出来る限り美味しいものを。
今年も、皆様のお手元に美味しい栗きんとんをお届けできますように最大限努力いたします。
昨日は次女の新居へ新築のお祝いを持って参上しました。そんなに間を空けず、再び孫たちにも会うことができて最高に嬉しかったです。(次女の孫たちは松屋長春から遠くに住んでおりますので写真OKなのです。)



月曜日は長女、火曜日は次女。
孫と遊ぶの猛烈に体力を消耗しますね。随分疲れました。笑
今日は仕事が終わったらとにかく早く布団に入ろうと思います。




