松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
頑丈な身体
松屋長春は、ほとんどと言っていいほど毎日あんを炊きます。
まず小豆を丁寧に洗い、水に浸ける。
翌日に炊き上げ、常温になるまでゆっくり冷ます。
さらに翌日、冷蔵庫にて寝かせる。
実際に使えるようになるのは、小豆を浸けてから四日目。
つまり今日使うあんのためには、随分前より準備が始まっているということになります。
このような理由から、松屋長春では、ほとんど毎日あんを炊き続けていかなければ間に合わないという計算になるのです。
「あんを炊く」
もしかすると、和菓子屋の仕事の中で最も大変な仕事かもしれません。
なにせ非常に力が必要になりますので。(一番重いこしあんなどは最大60キロものあんを持ち上げなければなりません。)
三十年近く、私があん炊きの役目を担ってまいりましたが、四年ほど前から徐々に息子へとバトンタッチし、今では余程の理由(風邪や所用でいない時)でもない限り息子だけの仕事となりました。
私と同じく、息子が頑丈な身体の持ち主で本当によかったです。
写真は昨日炊いた丹波大納言小豆と備中白小豆の粒あんです。

「羽二重巻」のあんが今の季節は緑でのご用意なので、この色になっています。
炊き上がったばかりのあん、ものすごくいい香りがするんですよ。本当は皆様にも嗅いでいただきたいほどに。
竹流し
今年も無事に青竹を仕入れる事ができました。
ホッと一安心しているところです。
プラスチック製の竹とは違い、天然の竹は香りが格別。
松屋長春特製の水羊羹が、一段も二段も涼やかに香り豊かに感じられるのは、この青竹の力によるところも大きいのでしょう。
切りたての竹が放つ青い香りは、まるで初夏の風そのもの。
冷やした水羊羹を竹筒からつるりと押し出せば、目にも舌にも涼が広がります。

夏だけの風情、ぜひお楽しみください。
近頃ご案内しています「若あゆ」「水ようかん」と同じく、こちらの「竹流し」も発送可能商品です。ご希望の方はお電話にてお申し付けくださいませ。
松屋長春の和菓子は夏季になりますと、このように発送可能商品が増えます。
気温と反比例している感覚があり、我ながら不思議です。笑





