松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



山づと

少しご紹介が遅くなりました。




本日の和菓子は「山づと」です。








軽羹に、丹波大納言小豆のこしあん、そして大きな栗の甘露煮。




この三つを組み合わせてご用意しております。




ふっくらと蒸し上げた軽羹のやさしい風味に、なめらかなこしあん、そしてほっくりとした栗。




それぞれの味わいの特徴があり、楽しんでいただけるのではないかと思っています。




軽羹は松屋長春が得意とする和菓子の一つ。




着色すると、その色合いがダイレクトに出るわけではなく、少しやんわりとした感じに表現できるのも、この軽羹のいいところではないでしょうか。




これからゴールデンウィークにかけて、軽羹を使ったお菓子をいろいろとお作りしてまいります。




季節とともに移ろう、軽羹の味わいもぜひお楽しみください。

わたしが世界で最も愛する景色

わたしが世界で最も愛する景色。




私の住むまち、稲沢市でも、ところどころで稲刈りが始まりました。




若かりし頃に比べれば、随分と少なくなってしまった田んぼたち。




それでもまだ、こうして美しい稲の姿を見せてくれています。




稲が高く育った今の季節は、田んぼの中にいるシラサギの姿を見つけるのも、なかなか難しくなってきました。




それでも、夕刻になると巣へ戻っていく習性は変わりません。




たそがれどきに空を見遣れば、必ずどこかで彼女たちが羽ばたいています。




「ギャー」という、あの可憐な姿からは想像もつかない鳴き声を携えて。笑




田んぼ=稲=シラサギ。




私にとっては、これが稲沢の原風景です。




できることなら、この先いつかコウノトリも稲沢の空まで飛んできてくれたらいいな。




そんなことを、ふと思います。




稲沢市という名前の由来は、稲や田んぼとは関係ありません。




それなのに「稲」という文字が入っているせいか、まるでこの土地が稲や田んぼとともに歩んできたことを、そのまま名前に残しているようにも感じます。




これからも、どうにかたくさんの田んぼが残っていってほしい。




この景色を、次の世代にも見せてあげたい。




私は、切に願っております。












わたしが世界で最も愛する景色。

へべす

スタッフさんが、平兵衛酢(へべす)なる柑橘類をプレゼントしてくれました。








すだち、かぼす、ゆずは知っていますが、「へべす」???




初めて聞く名前の果物です。




食べてみて、まず驚いたのがその果汁の多さ。








種がほとんどなくて、ものすごくジューシィ。というより、ほとんど果汁です。




こりゃ、うどんにして食べるといいな。




直感的にそう思ったので、冷やしうどんにしていただきました。




鰹節と昆布でとった出汁に、豚バラ肉の旨みを加えて。








そこへ、へべすをキュッと搾り搾って。




うん、爽やか〜。








まろやかな出汁に、へべすの香りと酸味が実によく合います。




さっぱり、スッキリ。




暑い日にぴったりの、冷やしうどんの完成です。




最高に美味しかった!




「へべす」。




一度覚えたら、この先絶対に忘れません。




こんな柑橘があったとは!すごい果実です。