松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



長女からの便り

東京で和菓子の勉強をしている長女とは電話やLINEでやり取りしています。

ですので、遠くに住んでいてもあまり寂しいなどとは思いません。次女と三女は変わらず一緒に寝食を共にしているからもしれませんが、今の時代は携帯電話でお互いの顔を見ながら会話もできるようになりました。

そんな事もあり、寂しい気持ちがあまり湧き上がってこないのかもしれません。

この間お話しましたように便利でもあり、それに伴う副作用的な点もあるのだと思います。



LINEでこんな写真を送ってくれました。

桜と鶯。関東の和菓子らしい姿形です。

とても上手だと思います。

こんな便りをたまにくれるのですが、しっかり成長してるんだなぁと実感できていいものです。

お雛様の和菓子



ひちぎりと言います。

この和菓子はお雛様の和菓子です。

こなし製。中は丹波春日大納言小豆の粒あんです。

土台のこなしを引きちぎる事から、ひちぎりと名付けられた和菓子となっています。が、当店では引きちぎってしまうと乾きが早く、先端の部分がかたくなってしまうために引きちぎって作っておりません。

和菓子の持つ意味をお客様にご理解していただいた上でお召し上がりいただけましたらと思います。

知った上で食べるのは、訳を知らずして食べるのと大きく意味合いが違うものだからです。

このひちぎりに使用するこなしは、よもぎをたっぷりと混ぜ込んで練り上げております。



真っ白のこなしにこれだけのよもぎを投入します。



着色料を全く使いませんので、よもぎの香りを一杯に味わっていただけると思います。

こちらのひちぎり。3月3日の桃の節句までの販売となります。

鮮やかな梅の花

おはようございます。
本日ご紹介します生菓子は




鮮やかな梅の花の色を頂に配しました。

羽二重餅製

中は備中白小豆こしあんです。
風が強い一日となりそうですが、雲ひとつ無い素晴らしい初春の晴天です。

気持ちも晴れやかにまいりましょう。