松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



セミオーダーお受けいたします

おはようございます。

ちょっと閃いたので試験的に実施しようと思っています。

松屋長春の通年商品である羽二重餅製の「羽二重巻」ですが、あんの色合いを変えて季節を表現しています。



季節を焼印で表現する当店の代表菓、「羽二重餅」とはそこが大きく異なるところであります。もちろん使用しているあんも丹波春日大納言小豆と備中白小豆という違いはありますが。

そこで、「羽二重巻」につきましては試験的に焼印のセミオーダーをお受けすることにしました。

これには条件が一つございます。前日までにご予約いただきましたお客様だけの特典とさせて下さい。焼印を施すのに時間を要すためであります。また、焼印を何度も熱しなければならないため、焼印の寿命が短くなってしまいます。よって最低個数を5個からとさせてください。

よって、店頭で販売する「羽二重巻」は今まで通り焼印の無い状態です。

前日までにご予約いただきました方につきましては当店でご用意のある焼印ならばご希望のものをご相談の上、私が焼印を施すことといたします。

珍品焼印としましては、私の名前の焼印などもございます。ご依頼はないでしょうが。



お電話でのご相談、またはご来店いただいた際にお申し付けくださいませ。

原点

先日、修行先の職長であった上辻さんから豪雨を心配するお電話をいただいた話をこのブログで書きました。

昨日のお休みの日に京都まで会いに行ってきました。

私の和菓子職人としての原点に戻る再会。



真ん中が職長の上辻さん。

左端が末富ナンバー3の義久さん(通称よっさん)。

三人で夕飯を共にしてきました。



私が京都、末富での辛く苦しい修行時代を乗り越えられたのは間違いなくこのお二人をはじめ工場で働くみんなの支えがあったからであります。

末富を卒業してそろそろ30年という長い月日が流れようとしています。

今もなお変わらない愛情を持って接していただけること、本当に幸せに感じます。

よっさんは昔も今も変わらない兄貴のような存在。私のたくさんの失礼をお許しくださいませ。上辻さんは職長であった時は全員の模範であるため、また全ての人をまとめなければならないという使命感から優しい中にも厳しい面がありました。(当然ですが)

今も変わらずの若々しさがあれど、好々爺と言っては失礼ではありますが、お二人のフレンドリーな言動に違った意味で寄せる思いが強くなった次第です。

いつも私が口にする言葉でありますが、ご縁があってお付き合いが無限に続くものです。

ご縁がなければ出会う事もありませんし、お付き合いというのもスタートするものではありません。

ご縁を大切に、この先もずっとこのまま思いを寄せ続けていきたい。

あらためてそう思いました。

上辻さん75歳、よっさん67歳。

いつまでも現役で、いつまでもこんな私と仲良くしてください。大好きです。

また必ず会いに行きますね。また三人で思いっきり笑い合いましょう。

久しぶりにやわらかな上辻さんの京都弁とよっさんの大阪堺のバリバリの方言を耳にして幸せな一日となりました。

私は尾張弁が強すぎていつまでたっても京都弁は覚えられませんでした。そんな苦労も思い出してしまいました。

おしゃべり

友人である名古屋市新栄のフレンチレストラン「壺中天」のオーナーシェフからお誘いをいただき、二人で岐阜の山奥まで釣りに行ってまいりました。

生憎の雨の中



二人で一生懸命頑張りましたが、この日釣りの女神は微笑んではくれませんでした。



人っ子一人いない大自然の中に身を投じると、デトックスといいますか、頭の中に溜まった不純物(腐った精神など)が一気に放散される感覚を覚えます。

また、オーナーシェフも私もおしゃべり好きで統一されているため、釣りの最中こそ集中しているので話しはしませんが、行き帰りの道中などはお互いに口角泡を飛ばすほど話しっぱなし。

これがまたいいストレス発散となるのです。

魚こそ釣れませんでしたが、とても有意義で楽しい釣行となりました。

また次の釣りの約束をして別れたところです。

私たちの趣味は釣りではなく、自然に身を置くことと、おしゃべりなのかもしれません。