松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



きょうだいっていいな

父が三年ほど前から計画していたきょうだい会がやっと実現しました。



父は七人きょうだい。

三人の兄に三人の姉。本人は末っ子です。

父は幼少の頃に母を亡くした事もあり、この兄や姉たちにとてもお世話になったそうです。お弁当づくりや学生服の縫い付け、送り迎えや運転免許取得の代金まで出してもらったそうです。また、結婚してからも食事をよくご馳走になったとの事です。

父は自分のきょうだい達を心から尊敬し、愛している事を子供の頃から私は見聞きし知っています。

そんな事もあり今回やっときょうだい会を開催し、無事に楽しく終われたことを心から嬉しく思います。

父は昔、8ミリビデオの撮影を趣味に持っていたので、兄や姉たちとの旅行や私たち息子の映像が残されていました。今回みんなが集まり、それらのビデオ映像をみた事によってより大いに盛り上がったと思います。



最後にみんな集まり、記念に写真を撮りました。

歳はとりましたが、皆昔のまんま。

それぞれが本当に幸せな顔をしています。胸が熱くなりました。

私も弟が二人います。



これが私の五人家族です。

我ながらいい家族であると思います。また、素晴らしい弟たちにも恵まれたと思っております。

きょうだいっていいな。

今回あらためてそう強く感じました。

私にも弟たちがいてくれて本当に幸せです。

続 直感

ビデオレンタル屋さんでこのDVDのジャケットに目が止まり、借りて来ました。



ママ、ごはんまだ?

私は毎日の家族の食事担当。
お母さんではないけれど、家族のために愛情たっぷりで食事を作っている自負があり誰にも負けないほどあります。

子供たちが毎日私にパパ、今日のごはん何?と聞いて楽しみにしてくれている事を自分の一つの幸せとしている事もあって手に取った次第です。

観進めていくと、女優の一青妙、歌手の一青窈さんのお母さんの話でした。

日本人である主人公が結婚した台湾人の旦那さんの国へ渡り、苦労して台湾料理を覚え、いつしかその台湾料理が故郷の味となって娘たちの脳裏に焼きつく。そんなストーリーです。

食欲をそそる料理の数々。愛情たっぷり、一生懸命作った弁当や料理は今の私の現状に重なって胸が熱くなりました。
母が亡くなった後も食事をしながら、これは母が作ったものの方が美味しかったよね、などと思い出すシーンがあり、やはり親が作った食事はいつまでも子供たちの心奥深くにとどまってくれるのだとこの映画は教えてくれます。
私が作ったお弁当や朝夕の食事も同じように娘たちの心に残ってくれたら、私の親としての役目は半分果たせているのではないかと思います。



心を込めて作るものは、人の心奥深くまで響きわたるものだと私は信じて止みません。

これは家族だけでなく、家族以外の人のために作った料理にも。また私の天職である和菓子づくりにも通じるものがあります。

直感だけで借りた映画でしたが、とても良い出会いがありました。

人のために長生きする事の大切さを知るとともに、いつまでも人の心に留まっていられるなような人間であれるよう、常々精進しなければならない。そう思いました。

なぜかこの映画とは全く関係のない幼馴染の事を思い浮かべ、想いにふけった夜でした。

直感

直感。

ファーストインプレッションを私は大切にしています。

和菓子の創作もパッと閃いた感覚を大事に、作り進めていく事も多々あります。これは食事に取り掛かる時にも同じような事が言え、ネットや本のレシピは参考にせず、作るように心がけています。

そのようにして毎日を過ごしていると、感覚が鋭くなっていくのが自分でもわかるようになってきます。

和菓子づくりに関してはそればかりではダメで、きちんと昔ながら伝えられたレシピもとても重要になってきます。

話は変わりますが

前にもお話しましたように、音楽が私の毎日の生活には欠かせないものになっています。CDも気付けば4000枚ほど溜まってしまいましたが、その中でも直感で買ったものが少なからずあります。

いわゆるジャケ買いと言うもので、CDのジャケットを見ただけで気に入り、音楽そのものを知らずに買ってしまったものをそう言うのです。

CDの引き出しを少し見ただけで、



The La’s

大きな瞳が印象的なジャケット。

20歳の時にアメリカのサンフランシスコで買ったCD。何度も何度も聴きなおすほどのお気に入りとなりました。ドライブに最適で、今でも車に乗って聴きます。



ギルバート オサリバン。

あのころ、ツィードのジャケットが僕の自慢だった、、、

この言葉と少年の顔が忘れられず買ったCDですが、アローン アゲインという曲は誰が聴いても知っているような名曲で、買ってからそれを知りました。

ツィードのジャケットってなんだろ?でも、欲しいなぁ、買って!なんて中学生の頃に親にせがんだ思い出があります。



フェアー グラウンド アトラクションのデビュー作。

車のバックミラーに映った恋人たちの写真がいつまで経っても忘れられません。とてもインパクトの強いCDでした。

今でも聴くと恋の甘酸っぱい思い出が蘇ってくるようで、ボーカルのエディ リーダーの優しい声が耳をくすぐってくれます。



トム ウェイツのデビュー作。

しゃがれた声のトムの子守唄がいつもベッドの私をそっと寝させてくれました。バーボンなんて好きでもないのにカッコつけて飲んだ思い出があります。

このように表紙だけで買ったCDが今でも私に寄り添ってくれるのは、直感のおかげだと思います。もちろんハズレも多くありますが。

こんな事もあって私は直感を大切にしている次第です。

直感の話から始まりましたが、本当は映画のお話をしたかったのです。
仕事もあり、なかなか書いている時間がありません。

今日はここまで。また明日以降に直感で観た映画のお話をさせて下さい。
ではまた。