松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



時の神様

「時の神様」と一緒に二人三脚でうまく生きていかなければならないと常々私はそう考えています。

そんな事を書いた私ですが、実際に神様仏様がいるのかどうかわかりません。近くに神様仏様を感じた事もありません。

それでもなんとなくその時々の自分の近くにいてくれる神様と歩調を合わせて歩いていかなければならないと思うのは、人生が同じリズムを刻んでいるわけではないからです。

生きていると苦しい時、楽しい時、悲しくてたまらない時、嬉しい時が交互にやってきます。

投げやりになりそうになった時が一番辛い時苦しい時。

そんな時「こんな人生なんて!」と思いがちですが、なんとか堪えてうまくその苦しい状況を打破しないといけないのです。踏ん張って耐えていると不思議とまたいい事が口笛を吹いてやってきてくれるのです。

今年の松屋長春にも寂しい風が吹きました。三年ほど店のために一生懸命頑張ってくれた仲間が1人、ご主人の転勤とご自身のご懐妊で辞められました。

お店にとっては大きな痛手でしたが、新たに2人の仲間が加わってくれ、松屋長春という大家族の一員が増えました。

昨日は大学4年間を松屋長春のために捧げてくれたアルバイトの子が2、3年ぶりに遊びに来てくれ、うちで食事を共にし泊まって行ってくれました。

縁というものは続くものだとあらためて知る機会となりました。

本当に嬉しかったです。

これらも「時の神様」のおかげかもしれませんね。

悲しい別れのその先にある喜びというご褒美をいただいたような気になりました。

このブログで何度も書いておりますが、松屋長春というお店はそのお店で働く人たちのおかげで、そしてお客様の応援があってこそ成り立つものであります。



みなさま、一年間本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。

明日からは新しい年の幕開けです。

来年はどんな「時の神様」が顔を見せてくれるのかは想像もつきませんが、「時の神様」に微笑んでもらえるようにまた一生懸命和菓子道を極めていきたいと思っております。

これからも今までと変わらぬお付き合いをどうぞ宜しくお願いいたします。

30種類の生菓子

おはようございます。

本日より、年末年始に販売する生菓子30種類全て揃いました。

あえて写真はアップいたしません。

是非、艶やかで華やかなお正月の和菓子を直接見ていただきたいです。

今年は色々なご注文が多く、思ったようにたくさん出来なさそうです。

種類は揃いましたが、それぞれの生菓子の材料が思いの外揃いませんでした。

例年よりも早く売り切れてしまう生菓子が出てくると予想されます。

全てが揃った状態なのは元旦までくらいかもしれませんので、お早目のご来店をよろしくお願いいたします。



羽二重餅も一足早く子年の焼印になりました。

よもぎたっぷり羽二重餅

若草餅



羽二重餅製の生菓子です。

中は昨日ご紹介しましたうぐいす餅と同じく丹波大納言小豆の粒あんです。

岐阜県と滋賀県にまたがる伊吹山産のよもぎをたっぷり使っております。

よもぎ特有の香りが羽二重餅と丹波大納言小豆と上手に溶け合い、素晴らしいハーモニーを奏でてくれます。

これから年が明けて3月に入るくらいまではお店に並ぶこととなります。

若草餅は松屋長春の和菓子の中でも長期に渡ってお店に並ぶものの一つであります。