松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



景色

いつも車で通る道を実際に歩いてみると、いつも見ていたはずの景色が全く違うものとして目に映るものです。

スピードが遅くなると見渡す景色が広く大きく見えてくるものです。

世の中の動く速さが遅い(ほとんど止まってしまっているのかもしれない)今だからこそ、いつもと違った多くのやるべき事、やらなきゃならない事が見つかり、じっくりと取り組むことができるというものです。



丹波の黒豆をどうやったら上手に和菓子用として仕上げられるか思案中です。

おせちの黒豆とは違ったニュアンスになるので、お手本のレシピはありません。

こんな時だからこそ、普段手を出さない、いや、手を出す時間がないところまで時間を割くことができます。

松屋長春の和菓子がこの先もっとより良いものとなれるよう、精進を重ねていきたいものです。

ガンバルゾ!

贈り物

世の中嫌なことばかりではありません。

大手を振って外に出かけられなくなった今、家族がお互いにしっかりとじっくりと向き合うチャンスをいただいたと解釈するならば、それをささやかな幸せと捉えてもいいのではないでしょうか。

おおよそ長女23歳、次女21歳、三女19歳の娘たちが全員揃う事など近頃は無くなってきました。

娘たちは天から授かった贈り物。私の宝物であります。

このタイミングでいつも一緒にいられるようになり、全員で楽しく過ごす時間が圧倒的に増えました。

今日は、少しドライブで足をのばして木曽川のほとりまで出かけました。



年齢的に言えば、親離れ、子離れの時期に差し掛かっています。

これは、天から私たち家族に与えてくれた貴重な贈り物なのかもしれません。

この先もずっと忘れられない思い出となりました。

私の中の大切なこころのアルバムとして。

たまにはお洒落でもして

休みの日にもなかなか思ったように出かけられない日が続いています。

アウトサイドの喜びを失ってしまった今、出来るだけインサイドの喜びや楽しみを模索したいものです。モグラやアリがたくさんの逃げ道、抜け道をつくるが如く。

いざ探してみますとそれは多く見つかるもので、今までもずっと変わらず好きであった音楽や映画や読書などもいつもよりもより深く掘り下げる事ができ、それはそれで充分に満足できることをあらためて感じている今日この頃です。

これまでも私の趣味や好きな事を少しばかりではありますが、このブログでご紹介してきたことと思います。これからもその一端だけでもまたおはなしできたらと思っております。

ただ、家の中にずっと居座り続けるのも辛いもので、たまには息抜きに少しの間だけでも自然に身を置きたいと思うのも正直なところです。

バシッとお洒落をするというのもストレス解消法の一つではないかと考えています。

先日娘たちと少しドライブに出かけたのですが、その時に娘に写真を撮ってもらったものです。



シャツとネクタイは娘たちの卒業式の時に着ていこうと思い、購入したものです。晴れの日には着ることが叶わなかったこのシャツとネクタイですが、時と場所を変えて娘たちに披露できました。

「娘たちよ、卒業おめでとう!」

この日あらためてしっかり伝えられ、娘たちもたいそう喜んでくれました。

休みの日、部屋にずーっと居座り続けるとパジャマのまま着替ずにいることもあるかもしれません。でも、かっちりお洒落をすると気持ちも晴れるものです。