松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
こさむい
おはようございます。雨が降っていて肌寒い朝であります。
私の家だけではないと思いますが、ちょっと寒いことを「こさむい」と言います。
おそらく「小寒い」。漢字ではこう書くのでしょう。
大好きでたまらなかった祖母よしこさんの口ぐせでもありました。
私は今でもしっかりこの言葉を使っているのですが、今朝娘に聞いてみたところ知ってはいるけれど全く使う事は無いそうです。
方言や言い回しというのはこうして失われていくのでしょう。
忘却の彼方へ方言が押しやられてしまうのは、尾張弁の使い手である私にとってはとても寂しい事であります。
しかし今日は「こさむい!」
あんをたくために大釜二つに火をかけているのに寒い。あれほど暑すぎて辟易していたあの夏が懐かしく感じるほどであります。
余談が過ぎてしまいました。
秋のお干菓子が出来上がっております。
やはり詰め合わせは綺麗です。
干菓子の良さは生菓子には無い「Primary color(プライマリーカラー)」つまり、原色を強めに出せるという事にあると思います。
色彩の鮮やかさが一番重要であり、職人である私の着色力がとても肝心であると考えています。
着色の際には特に注意深く集中している自分がいます。
干菓子は四季の中で秋が一番短いんです。それは、すぐに冬、お正月用の干菓子をご用意しなければならないから。
秋のお干菓子、お早めにご来店いただけましまらと思います。
詰め合わせ、そしてバラ売りも可能であります。