松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



初菊

お盆を過ぎますと、お店に並ぶ和菓子が徐々に秋模様となっていきます。

お正月とこのお盆が一年でも一番和菓子が様変わりするのではないでしょうか。



羽二重餅製の菊の和菓子も新しい和菓子の一つ。

初菊と名付けて店頭に並べました。

ふわふわの食感に備中白小豆こしあんが、口溶けの良さを助長します。

まだまだ暑い日が続いていますが、朝夕などは秋を感じるようになってきました。

ヒラメキ料理

バチ当たりかもしれませんが、仕事中に晩御飯のメニューのアイディアがふと浮かぶ事がよくあります。

朝ご飯は閃かなくても、冷奴や納豆と夜に用意しておいた赤だしと漬物で充分だと思います。

しかし、晩御飯は朝ご飯とは違ってお酒を飲みながら自分で作った食事を味わいながらいただきたいものです。

そんな事もあり、余計に一生懸命考えてしまうのです。
閃いたメニューはメキシカン春巻き。

チャイニーズとメキシカンの融合料理です。家族にもとても好評だったのでご紹介させて下さい。



鶏のささみをしっかり下茹でして、きちんと氷で締めてから細かく割いておきます。



食べた時の色合いが良いように赤パプリカを細切りにして炒めておきます。

ササミとパプリカはここで胡椒、塩で味付けしておきます。



スライスチーズを合わせて巻きます。



こんな感じです。
そしてキツネ色になるまで揚げます。



私は春巻きを作る時には中の具は全て熱を通しておきます。弁当の際も、生焼けの心配がないのでこれが一番だと思っています。

熟したアボカドで作ったワカモレとサルサソースを作って春巻きに添えます。



中華料理に使う春巻きの皮ですが、メキシカンな味付けにもとっても合うと思います。

ビールのおつまみにも、また子供の学校のお弁当にもいいのではないでしょうか。

簡単に作れてしまい、とても美味しいこのメキシカン春巻き、是非お試し下さい。
料理は和菓子づくりと同じくらい大好きです。今日は料理のお話だけでしたが、御容赦下さいませ。

山中慎介選手の試合を観て

先ほどボクシングの試合をテレビで観戦しました。

具志堅用高さんの日本記録に並ぶ、13度の防衛記録に並ぶ記念の試合。

相手はメキシコの無敗のボクサー、ルイス ネリ選手。
試合内容は序盤拮抗していましたが、相手選手は若く身体も強かった。次第に相手に押されるようになり、TKOで残念ながら負けてしまいました。



負けた山中選手は泣いていました。

私はスポーツ全般何でも観ますが、昨日のゴルフ松山選手に続いて久しぶりにもらい泣きしました。

ボクシングはとても潔いスポーツです。ドーピングなどもちろん無し。お互いの体重も揃えて対戦します。

文句無しで対戦するところに清々しさがあります。
山中選手は清かった。応援してくれたお客様への感謝、そして対戦相手であるネリ選手への敬意もあり、その姿勢が私の心を強く打ちました。

もう少し自分の気持ちに正直に悔しさを表に出してもいいのに。彼は敢えてそれらの気持ちを抑え、紳士たる姿でリングに立ち続けました。



世間では控えめで大人しい日本人は世界において損をしていると揶揄される事がよくあります。

私はこの日本人の奥深さは日本人にしか持ち得ないものだと思っており、この奥床しい心を持ち合わせている日本人である事をいつも自分の誇りと考えております。

何も日本人特有の良さを打ち消してまで、世界で勝負しなくともいいのではないかとも考えます。


私を含め、応援していた方々。そしてご本人にとってはとても残念な結果だったとは思いますが、山中選手のこの姿勢はこの先の彼の人生に素晴らしいものをもたらしてくれると信じて止みません。


今日はとても素敵な試合を観せていただいたので、このブログにて少し書かせてもらいました。