松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
花鳥風月
自然を知り、季節を敏感に感じ取る。
私が小さな頃は近くにも自然がたくさんあり、また毎日外で遊びまわっていた事もあって当たり前のように季節の移ろい、そして自然を知ったような気がします。
しかし、現代の若い人たちはゲームなどの娯楽が増えたのに加え、肝心の自然が近くに無くなってきていることもあって、私たちの世代以上の人々のように自然との触れ合いが少なくなっているのではないでしょうか。
私の仕事はこの自然や季節の変わり目を敏感に感じ取り、それを表現する事を専門としています。
それには花鳥風月を大切に、そして色合いの使い方にも非常に繊細に反応しなければなりません。
なので、今でも暇があれば海、川、山などへ出向き、植物、水、太陽、雲、月などにも目を向けるようにしています。
今週は月曜日と火曜日の二日連休を頂戴しましたが、大学入学前の次女がずっと一緒にいたので、彼女を連れて色々なところを見てまわってきました。
公園ではこの植物が隆盛を極めていました。
私は植物は疎いのですが、雪柳という名前の植物なのでしょうか。インターネットで調べてみました。とても美しい花です。
そしてなんと言ってもソメイヨシノの開花です。
私の一番のお気に入りの場所。五条川の桜並木です。
ここは花見客も誰もいなくて、自分だけの贅沢な時間を存分に過ごせる場所です。
桜の花が暖かく優しい風に揺られるのを眺めているだけで幸せな気持ちに包まれます。
もうしばらくすると
この五条川の水面一面が桜の花で覆い尽くされ、素晴らしい花筏の景色を私に見させてくれるでしょう。
二日間の最後には娘と夕陽を見に木曽川まで出かけました。
とても美しい夕陽でした。
日本人は古来からこのように四季を重んじ、自然の美しさを愛でる感覚に長けていました。そんな感覚が時代とともに徐々に薄れていくのはとても寂しいものです。
このような感覚はもともと日本人にはDNAとして残っているものだと思いますが、やはり親から子、子から孫へと受け継がれていかねばならないものであるとも思っています。
ちょうどこの二日間を娘と一緒に過ごす事で、色々な話もでき、とてもいい機会となりました。
私の大好きな古典文学に、清少納言の枕草子があります。
彼女は春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬は早朝がいいと書いています。それぞれの四季にはなぜそれが趣深いのかを書いていますが、読んでいて現代に生きる私もなるほど!と頷けるものであると思います。それは時代を超えても納得できる同じ日本人の感覚がそこにあるからであると私は考えています。
そのようなアンテナをいつまでも私たちは失いたくないものです。
素敵な二日間でした。
お客様のためにも、娘たちのためにも。いつまでも粋な日本人でありたいです。
追記ですが、このような二日間を過ごした事は東京に住む長女には何も伝えていなかったのですが、タイミング良く彼女も東京で桜を見に出かけていたそうです。
目黒川の桜並木だそうです。
心、気持ちが彼女ともリンクしたようでとても幸せに感じました。
私が小さな頃は近くにも自然がたくさんあり、また毎日外で遊びまわっていた事もあって当たり前のように季節の移ろい、そして自然を知ったような気がします。
しかし、現代の若い人たちはゲームなどの娯楽が増えたのに加え、肝心の自然が近くに無くなってきていることもあって、私たちの世代以上の人々のように自然との触れ合いが少なくなっているのではないでしょうか。
私の仕事はこの自然や季節の変わり目を敏感に感じ取り、それを表現する事を専門としています。
それには花鳥風月を大切に、そして色合いの使い方にも非常に繊細に反応しなければなりません。
なので、今でも暇があれば海、川、山などへ出向き、植物、水、太陽、雲、月などにも目を向けるようにしています。
今週は月曜日と火曜日の二日連休を頂戴しましたが、大学入学前の次女がずっと一緒にいたので、彼女を連れて色々なところを見てまわってきました。
公園ではこの植物が隆盛を極めていました。
私は植物は疎いのですが、雪柳という名前の植物なのでしょうか。インターネットで調べてみました。とても美しい花です。
そしてなんと言ってもソメイヨシノの開花です。
私の一番のお気に入りの場所。五条川の桜並木です。
ここは花見客も誰もいなくて、自分だけの贅沢な時間を存分に過ごせる場所です。
桜の花が暖かく優しい風に揺られるのを眺めているだけで幸せな気持ちに包まれます。
もうしばらくすると
この五条川の水面一面が桜の花で覆い尽くされ、素晴らしい花筏の景色を私に見させてくれるでしょう。
二日間の最後には娘と夕陽を見に木曽川まで出かけました。
とても美しい夕陽でした。
日本人は古来からこのように四季を重んじ、自然の美しさを愛でる感覚に長けていました。そんな感覚が時代とともに徐々に薄れていくのはとても寂しいものです。
このような感覚はもともと日本人にはDNAとして残っているものだと思いますが、やはり親から子、子から孫へと受け継がれていかねばならないものであるとも思っています。
ちょうどこの二日間を娘と一緒に過ごす事で、色々な話もでき、とてもいい機会となりました。
私の大好きな古典文学に、清少納言の枕草子があります。
彼女は春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬は早朝がいいと書いています。それぞれの四季にはなぜそれが趣深いのかを書いていますが、読んでいて現代に生きる私もなるほど!と頷けるものであると思います。それは時代を超えても納得できる同じ日本人の感覚がそこにあるからであると私は考えています。
そのようなアンテナをいつまでも私たちは失いたくないものです。
素敵な二日間でした。
お客様のためにも、娘たちのためにも。いつまでも粋な日本人でありたいです。
追記ですが、このような二日間を過ごした事は東京に住む長女には何も伝えていなかったのですが、タイミング良く彼女も東京で桜を見に出かけていたそうです。
目黒川の桜並木だそうです。
心、気持ちが彼女ともリンクしたようでとても幸せに感じました。