松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



職場体験について思うこと

今年も地元の中学生の職場体験のご依頼を頂き、2校の生徒さん4人をお預かりしました。

8月1日から3日までの三日間。

毎年生徒さんたちに給料は当然出ませんので、代わりにささやかながらのお礼として昼食を作って食べてもらう事にしています。

1日目



焼きそば。パートさんたちも合わせて11人分つくりました。

2日目



パートさんがつくってくれたカレーライスに今年私がつくった自家製のらっきょう。

3日目



最後の日は私の唐揚げ定食。

三日間ともとても暑い日でしたので、少し大変でしたが喜んでくれたと胸を撫で下ろしているところです。

最終日にはお店では売らないフルーツを入れた羽二重餅をみなさんにつくってもらい、無事に帰ってもらいました。



愛知県ではこの職場体験という制度が長きに渡って続いているのですが、それが全生徒の義務となっています。私の娘たちも全員色々なところで職場体験でお世話になったのですが、やはり全員が希望のところに配属されるわけではありません。

希望のところでなくても、どれだけ張り切って仕事をして役に立ってこられるか。私はそれを娘たちに口酸っぱく伝えてきました。

せっかく三日間お世話になるのだから、やはりそこが一番大事だと思いますし、そこがこの制度の一番の問題点であるとも思います。

ただ、全生徒を職場体験で送り出すだけではこの先の広がりは無いようにいつも感じています。

自分にぴったりとくる仕事を将来見つけるいいきっかけにはなると思いますが、根本は「人のためにどれだけ役に立てられるか」が肝心であると思います。

今年ご縁のあった生徒さんたちには将来そんな事を胸に頑張っていって欲しいです。