松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



仕込み

生菓子は準備から製品になるまで一気に仕上げ切ってしまうものもあれば、そうでないものもあります。

前日の夜に下準備まで終えておくものもあります。

また、敢えて冷蔵庫で寝かせておく生菓子などもあります。

それぞれの菓子の特性に合った製法で仕上げるのが、私たちプロの仕事ではないかと考えております。

それは代々受け継がれてきた教えも当然ありますが、自分自身が今まで経験してきた失敗と成功の繰り返しによってのものも少なからずあります。

色合いであったり、生地やあんのかたさ一つであったり、成型の腕であったりと一朝一夕では成し得られないものがそこにあります。

この世界に入ってはや30年経ちましたが、未だに失敗もしますしうっかりもあります。いつまでたっても立派な職人にはなれそうもありません。

本日は下準備のおはなしです。



紫色に染め上げた備中白小豆のこしあんで北海小豆のこしあんを包み、頂に黄色を配しました。

ここまでが下準備の段階です。

ここからが本仕上げとなるのですが。

出来上がった生菓子は明日のご紹介といたします。