松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



大好きな絵本

久しぶりに絵本を買いました。



現代日本画家、千住博さんの絵本です。



実はこの絵本、珍しい事に彼が描いた絵だけで文章はありません。

心が落ち着く、優しさに溢れた素敵な絵だけ。読み手の想像力だけで物語は進んでいくのです。

ああ、なんてロマンチックなんでしょう。

時間があるとすぐに手に取ってしまいますが、また新たな発見があり、何度読み返してもキラキラした夢のような時間を私にもたらせてくれます。

もともと、私が千住博画伯の作品を知ったのは滝の絵。





彼は滝の絵を数多く描いておりますが、静寂の中にも音と飛沫が伝わってくるほどの美しさがあるのです。

最初に作品を観たのは大徳寺聚光院の襖絵。特別展が開催されている時に直接現地へ赴きました。



狩野派の襖絵などと一緒に公開されていましたが、時間を忘れてしまうほどの美しさに言葉を失い、ただただそこに立ち竦めてしまいました。

最近では金剛峯寺の襖絵の公開もあり、より彼の名声を高めたのではないかと思います。



長野県の軽井沢には千住博美術館があります。

いつか時間を見つけてそこへ行ってみたいと思う気持ちがどんどん強くなっています。

本日は私が一番心を奪われている画家のおはなしでした。