松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



洲浜と白雪糕

やっとお正月の干菓子が全て完成しました。



私は洲浜粉ときな粉のブレンドが気に入っています。

色合いと味、香りのバランスがとてもいいのです。



このようにしっかり練り上げ、整形して延ばします。



切り分けてわらびの形に仕上げるのです。



先日、私のブログでご紹介しました落雁(押物)と同じ生地でつくった白雪糕という干菓子です。

お正月に使用するため、ゴージャスに金箔をあしらいました。

積もり積もった仕事が一つずつ片付くとホッとした気持ちになります。が、次にたまっている仕事の事を考えてしまうとずっしりと重苦しい感情も湧き出てきます。

気持ち裏腹ですね。

今日も仕事は遅くなりそうですが、大好きな音楽を聴きながらじっくりと仕事に向き合おうと思っています。

おはなしが変わりますが、心に残るクリスマスソングを一つ昨日思い出しました。

ドリカムの「ウインターソング」

私が二十歳くらいの頃だっと思いますが、その時観た洋画のカップリング曲だったのがこの歌だったように記憶しています。

ラジオから流れるこの曲を昨日聴いた時、ちょうどその頃雪も溶けてしまうような恋に埋もれていた当時の自分が湧き出るように鮮明に見えたのです。

何かのきっかけで思い出は繋がるもので、何万匹ものヘイケボタル、京都の山奥の名もなき美しい川、嵐山高尾パークウェイの燃えるような紅葉、爪弾いたギターの音色までもが優しく切ない思いとともに蘇りました。

人間は記憶や思い出とともに成長するのです。苦しいこと、楽しいこと、悲しいこと、嬉しいこと。全て全部の記憶や思い出とともに。