松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



見えないもの、隠れた原材料

おはようございます。

梅の季節へと突入してまいりました。



こなし製の「ねじ梅」をつくってお店に並べています。

口溶けがよく、あっさりとした北海小豆のこしあんを選択し、こなしの中心に配しました。

ここでこなしの生地のつくり方を少しご説明いたします。

こなしとは生あんに砂糖を加えて火を入れながら練り上げ、そこに「つなぎ」と言われるものを足して出来上がるものです。

この「つなぎ」はお店により様々なものを入れます。餅であったり、メリケン粉であったりその他色々であります。

松屋長春のこなしは伊勢芋と羽二重餅を「つなぎ」として使用します。

伊勢芋の香りに羽二重餅のもっちり感がプラスされ、雑味のないすっきりとしたこなしに仕上がっていると思います。

外観からはとても想像できない材料を使用している事を、ここに書くことで広くお客様にも知っていただきたいです。

和菓子の美味しさ、美しさ、そして使用している原材料のクリアさなども私のブログを通してお客様にしっかりと伝わったらいいなぁ。

そんな風にいつも考えています。