松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



くりしぐれ

「くりしぐれ」



「栗時雨」と書きます。

時雨とは秋から冬かけて起こる、一時的に降ったり止んだりする雨の事であります。

どうしてこの生地の和菓子の事を時雨(しぐれ)と呼ぶようになってしまったのかにつきましては、私には全くわかりません。想像もつきません。

こしあんに餅粉や上新粉を混ぜ合わせて蒸したものを和菓子界では「時雨」と言い、「時雨」に卵の黄身を入れたものを特に「黄身時雨」といつしか呼ぶようになりました。

松屋長春の店頭に並んだこの和菓子は時雨の頂にクランチ状にした栗を配してある、ちょっぴりゴージャスな蒸し菓子です。

時雨独特の香り、味わいに栗のテイストが加わっています。

くり!クリ!栗!マロン!

これからしばらくは栗の和菓子のオンパレードとなりそうです。