松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



わかくさ

よもぎを羽二重餅の中にたっぷりと投入して「若草餅」をつくりました。




当然の事でありますが、着色はしていません。








よもぎの香りや味わいは唯一無二のもので、とても特徴的であります。




春を代表する香り、味であると言っても過言ではありません。




この生地にぴったり、しっくりとくるのは丹波大納言小豆の粒あんであると考え、中心に据え置きました。




「若草」。私はわかくさってとても言葉の響きが良くって好きなんです。




緑色よりも優しく捉えられ、寒く少し裏寂しい冬を乗り越えた初春に、か細くも命の息吹を強く感じるからであります。




この「若草餅」、松屋長春では息の長い生菓子の一つで、3月いっぱい頃までは販売が続きます。