松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
しょうぶ
本日は花菖蒲の焼印を施した羽二重餅製の生菓子のご紹介です。
端午の節句は「菖蒲の節句」とも言われています。
ちょうど五月五日に花の盛りを迎えることもあるでしょうが、菖蒲の葉がその独特のハーブのような香りがあることから、昔より健康を保ち邪気を祓うものとして重宝されてきました。
また菖蒲(しょうぶ)の読み方から尚武へと連想させるので、武を重んじる日本人にとても好まれる植物でもあったのです。
私が小さい頃、お風呂に菖蒲の葉を浮かべてもらい、それを頭に巻いて弟と一緒に湯船に浸かったものです。
懐かしい思い出の菖蒲。
弟に話したら思い出すのだろうか。
今度我が家へ帰ってきたら聞いてみるとします。