松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
コクトー
秋になると、松屋長春では黒糖を使った和菓子が出てまいります。
暑い夏にはあっさりしていて、サラサラと喉越しの良いものを求めるのに、気温が下がってくるとやはり少し濃厚な味わいのものを人間は欲するようです。
私が大好きなビールにおいても、「秋味」など秋に出るビールは総じて少し濃いめの味わいでアルコール度数も少しだけ強めにつくられています。
現在は「大島きんとん」を販売しているのですが、いつも和菓子の写真を撮ってのご紹介が多いので、本日は製造工程や材料である黒糖の写真や実際に出来上がったあんの写真を掲載したいと思います。
まず材料の黒糖。
そして贅沢にも丹波大納言小豆を使いこしあんにします。(贅沢と言いましたのは、深みのあるコクと旨みが特徴の丹波大納言小豆の皮を捨ててしまうからであります。)
最後にこの材料から仕上げた黒糖のあんです。
なんとも言えない滋味深い香りに、黒糖でしか出せない独特の優しい味わいがポイントであります。
この黒糖の素晴らしき特徴が出た「大島きんとん」を是非、味わっていただきたいと思います。
黒糖のあんは手を替え品を替え、この先肌寒い期間はお店のラインナップの一員として並ぶこととなります。