松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
風呂敷
おはようございます。
小牧山で本日茶会が開かれるため、先ほどお届けにあがったところです。
織田信長が城を構えた場所であり、徳川家康と豊臣秀吉がかつて戦ったところでもある小牧山。
そんな事に思いを馳せながら久しぶりに訪れた次第です。
本日ご注文の茶席菓子は羽二重餅。桜花二輪の焼印を施して仕上げました。
量が多いので風呂敷に分け包みました。(入り口から山へ運ばないといけませんので。)
私は風呂敷の包み方は修行先「末富」で叩き込まれました。
「どこへ行っても恥ずかしくないようにしっかりと覚えるんやで。」
こうして一生懸命つくった菓子を風呂敷に包んでいると、旦那さんや奥さんの厳しくも情を含んだあの声が今でも聞こえてくるようです。
書いててなんだか泣けてきました。
末富の旦那さんは今年88歳、米寿を迎えられます。
一昨日、お祝いの会が6月にあると連絡が来て参加の返信をしたところです。
久しぶりに旦那さんや奥さんに会える。お世話になった職人さんたちや先輩後輩たちにも会える。
今から楽しみで楽しみで仕様がありません。
小牧城の写真を撮ろうと頑張ったのですが、木が幾年も経つうちに大きくなり生い繁り具合が半端なく、随分遠くからしか撮れませんでした。
恥ずかしい写真ですが、ご覧ください。