松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ラスト タンゴ

アルゼンチンの映画を観ました。
ラスト タンゴ

あまりタンゴには今まで触れる機会がありませんでしたが、キューバのソンのミュージシャンを取り上げて全世界で絶賛されたブエナビスタソシアルクラブの監督であるヴィム ヴェンダースが指揮を執ったというので観てみることにしたのです。
ブエナビスタソシアルクラブと同じく、アルゼンチンタンゴのレジェンドを取り上げ、どのようにタンゴ人生を歩んできたかをじっくりと本人へのインタビューも交えながら進めていきます。
まず、タンゴという音楽はこれほどまでに情熱的なのかと観進めるうちに思い知らされました。
そして、若きダンサーの華麗な足さばきや身のこなしに目を奪われました。

80分そこそこの映画なのですが、コンビを組んだ二人の50年余りの人生に触れ、ダンスそして心を同時にアジャストさせる事の難しさを知りました。
人が誰しも味わった事のある人間摩擦。摩擦が大きいほど、ストレスも大きくなります。

歳を重ねるほど、こんな摩擦を避けたいものです。

映画は自分の人生のお手本となるヒントがたくさん隠されており、これまでも映画でどれほど私の人生に役立ってきたのか計り知れません。

このラスト タンゴ。そんな意味でいうならば、音楽やダンスよりも人との付き合い方の勉強をさせてもらったような気がします。


追記
私はアルゼンチンへ行けるほど、長い休みはもらえません。しかし、旅行がとても好きなのでブエノスアイレスの事もよく知っています。
11月。日本で言うとアルゼンチンの春にはハカランダの紫色の花が町中に咲き誇ります。
人生で一度でいいので、そんな季節に合わせてブエノスアイレスへ行ってみたいなぁなんて思います。
夢を見て、イメージするだけでも幸せな気持ちになるものです。
ハカランダの花の匂いってどんな香りなんでしょうね。