松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



音楽から得るもの

この世に生を受けてから今までずっと変わらず、音楽が私の側にはあります。

物心つく前から父はいつもビートルズやスティービーワンダーを聴いていたので、自然に音楽に溶け込んでいったのでしょう。

今でも私の仕事場には音楽が寄り添ってくれています。

最近はブラジル音楽やキューバ、プエルトリコ音楽がお気に入り。私の性分にはラテンがバッチリと合います。




細野晴臣が所属していた、はっぴいえんどはご存知でしょうか。

このはっぴいえんどの曲、風をあつめてのメロディが近ごろ口をついて出てきます。

仕事をしながら知らないうちにこの歌を口ずさんでいます。

とても落ち着いたいい曲なのですが、どうしてパッと口をつくのかはわかりません。
あまりに頭の中にこの曲が残るので、一つ干菓子を作る事にしました。





今の気分でこの干菓子を風をあつめてと名付けました。

帆船の図案の焼印です。

祖父の時代からこの焼印はありますが、私は父も祖父も使ったところを見た事がありません。

素晴らしい焼印のデザインなのに。





風をあつめて進む帆船。その姿はとてもカッコよく、以前友人と富山県に黒鯛を釣りに行った時に見た帆船が今でも脳裏をよぎります。
商品とネーミングは、合点してもらえるような蜜月の関係でなければお客様に芯から伝わらないと思います。

今回のネーミングはふと思いついた、自分よがりのインスピレーションから生まれたものですが、我ながら気に入った次第です。