松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



続 直感

ビデオレンタル屋さんでこのDVDのジャケットに目が止まり、借りて来ました。



ママ、ごはんまだ?

私は毎日の家族の食事担当。
お母さんではないけれど、家族のために愛情たっぷりで食事を作っている自負があり誰にも負けないほどあります。

子供たちが毎日私にパパ、今日のごはん何?と聞いて楽しみにしてくれている事を自分の一つの幸せとしている事もあって手に取った次第です。

観進めていくと、女優の一青妙、歌手の一青窈さんのお母さんの話でした。

日本人である主人公が結婚した台湾人の旦那さんの国へ渡り、苦労して台湾料理を覚え、いつしかその台湾料理が故郷の味となって娘たちの脳裏に焼きつく。そんなストーリーです。

食欲をそそる料理の数々。愛情たっぷり、一生懸命作った弁当や料理は今の私の現状に重なって胸が熱くなりました。
母が亡くなった後も食事をしながら、これは母が作ったものの方が美味しかったよね、などと思い出すシーンがあり、やはり親が作った食事はいつまでも子供たちの心奥深くにとどまってくれるのだとこの映画は教えてくれます。
私が作ったお弁当や朝夕の食事も同じように娘たちの心に残ってくれたら、私の親としての役目は半分果たせているのではないかと思います。



心を込めて作るものは、人の心奥深くまで響きわたるものだと私は信じて止みません。

これは家族だけでなく、家族以外の人のために作った料理にも。また私の天職である和菓子づくりにも通じるものがあります。

直感だけで借りた映画でしたが、とても良い出会いがありました。

人のために長生きする事の大切さを知るとともに、いつまでも人の心に留まっていられるなような人間であれるよう、常々精進しなければならない。そう思いました。

なぜかこの映画とは全く関係のない幼馴染の事を思い浮かべ、想いにふけった夜でした。