松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



互いを思いやる心

小学校、中学校、高校、専門学校、大学などを経て社会人になると誰もが圧倒的に自分だけの時間が少なくなります。

その少ない時間をいかにして上手く使うか。そして有意義なものにするかは自分にかかっているのではないかと思います。

時間を有意義に、充実したものにするかは自分一人だけではなく、お付き合いする相手にも関わってくるのだと最近はそう考えるようになりました。

竹馬の友、高校の時の友人、東京時代の友人、そして修行時代の仲間。

私には思い起こしてみると、有難い事に多くの友人に今までも恵まれてきました。

修行時代は別として、家に帰って来る前までの友人や仲間は多くの時間を一緒に過ごす事が出来、また彼らの事も深く知る事が出来ました。

しかしお店へ戻ってからできた友人はそれまでの友人たちとは少し違った毛色のものだと私は感じています。

みなさんも私と同じ感覚だと思いますが、先に話しました通り、社会に出て仕事をするようになると仕事優先。また、結婚を経て子供ができると本当に自分の時間が極端に減ってしまいます。

社会人になる前の友人は、お互いによく理解し合っているのでお付き合いする分には全く心配もない。

でも社会人になってからは時間の関係上、なかなか友人をつくる機会があまり無くなります。

社会人になってからは、お付き合いした人を深く知ろうと思うと、その人と長く一緒いなければやはり深く知り得ないと思います。

広く浅く、よりも狭く深くが今まで以上に必要になってくるのではないでしょうか。

振り返ってみますと、まずは地元の消防団の仲間。そして卓球の社会人チームの仲間。その後は名古屋の釣りクラブの仲間。

幸せな事に色んな仲間たちと深くお付き合いさせてもらい、心の支えとなりました。

現在は中部地区で飲食店を営む友人たちとのご縁が増え、そんな仲間と一緒に出かける事が増えてきました。

一緒にいても同じ感覚、似たような考え方にとても共感を覚え、心地よい自分がいます。

長きに渡り、色んな方々とのご縁の末にかけがえのない友人となっていくのでしょうが、相手をとても大切に思う心のバランスがお互いに取れてこそのお付き合いなのだと近頃はっきりと知りました。

最近はこのバランスを感じながら気持ちの良いお付き合いが長く続けばなぁと思っております。

やはり、お互いに想う心のバランスが取れていないとお付き合いは長く続きませんもの。

心で繋がる気持ち良さ。

それを今までの素晴らしいご縁、そしてこれからのご縁にも続けていきたいと思います。

そんな事を考えながら昨日は友人からもらったビールを飲みました。



伊勢角屋のビール二種。

やけに胸に沁みました。

追伸

家族も御多分に洩れず、お互いを思いやる心が大事。

私の大事な家族。



父、母、末弟は写っていませんがみんな私の大切な家族というよりは仲間です。

娘たちとも最近は友人のような付き合いでおります。

それが今の私にとっては正解なのでしょう。