松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



地味な仕事が多いんです

昔からのイメージで洋菓子は華やか。そして和菓子のイメージは地味。

これについては実際にはどうなのかはわかりませんが、知人や友人から聞く和菓子のイメージは「裸電球の下の薄暗いところで仕事をしていそうだ」だそうです。

これには反論したいところです。

うちには裸電球は一つもありませんし、家族全員は明るい性格の持ち主ばかりだと自負しておりますので。

しかし、仕事の内容は言われるようにコツコツと根気が必要なものが多いですし、地味な仕事も少なくありません。派手に見えるところは店頭に並んだ、仕上がった和菓子だけではないかと思います。

我慢強く土台をしっかりと築くところがどんな仕事にも一番大切なのかもしれませんね。華やかな部分はその苦労たちの結晶であればいいのです。

前置きが長くなりましたが、夏の仕事で我慢と忍耐が一番必要なもの



水羊羹です。

これらの商品も全て手作りです。



カップに流し入れ、



熱で蓋を圧着してから熱湯で殺菌し、綺麗に拭いてから仕上げます。

気が遠くなるほど根気が必要な仕事です。

やっと今年もお店に並びました。

自家製餡のスッキリ、アッサリしたこしあんがベースの2種類と梅酒の香りが芳しい1種類。

冷蔵庫でしっかり冷やしてから食べたい夏の代表菓です。