松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
笑顔になれる千代見草
千代見草
外郎製の生菓子です。
私の修行先である京都の末富ではこの千代見草をピンク色、中のあんを丹羽大納言小豆の粒あんで仕上げていますが、私は今回紫色、中は備中白小豆こしあんで仕上げました。
末富の仕事場は作業台が3台あって、私はこの中の一つを任されていました。
修行が始まった頃、作業台を転々とまわり色々な和菓子の技術を勉強させてもらいました。
最終的に餅生地と外郎生地などを専門に扱う作業台を任せれた訳です。
思い返してみますと修行時代はやはり苦しく辛い事が多かったのですが、面白いもので時間が経つにつれ、その苦しみや辛さは遥か彼方に葬り去られて淡く優しい思いだけが心に残ります。
人間というものは上手にできていて、我慢の連続で挫けそうになり闇の中を彷徨っていても、なんとかそれを乗り越えてみると、その気持ちは時が経つとともに次第に薄れていくものです。
それは長く生きて経験を重ねていきますと、わかるものなんですね。
やっと私は少しそれがわかったところです。
今日、こうした事柄を書きましたのは天災で苦しまれておられる方々へ、また現在心を病んで苦しまれておられる方々へのメッセージの意味合いも込めました。
「明日もまた太陽は昇る」
今は笑顔でつくることが出来るようになった優しい思い出の千代見草です。
外郎製の生菓子です。
私の修行先である京都の末富ではこの千代見草をピンク色、中のあんを丹羽大納言小豆の粒あんで仕上げていますが、私は今回紫色、中は備中白小豆こしあんで仕上げました。
末富の仕事場は作業台が3台あって、私はこの中の一つを任されていました。
修行が始まった頃、作業台を転々とまわり色々な和菓子の技術を勉強させてもらいました。
最終的に餅生地と外郎生地などを専門に扱う作業台を任せれた訳です。
思い返してみますと修行時代はやはり苦しく辛い事が多かったのですが、面白いもので時間が経つにつれ、その苦しみや辛さは遥か彼方に葬り去られて淡く優しい思いだけが心に残ります。
人間というものは上手にできていて、我慢の連続で挫けそうになり闇の中を彷徨っていても、なんとかそれを乗り越えてみると、その気持ちは時が経つとともに次第に薄れていくものです。
それは長く生きて経験を重ねていきますと、わかるものなんですね。
やっと私は少しそれがわかったところです。
今日、こうした事柄を書きましたのは天災で苦しまれておられる方々へ、また現在心を病んで苦しまれておられる方々へのメッセージの意味合いも込めました。
「明日もまた太陽は昇る」
今は笑顔でつくることが出来るようになった優しい思い出の千代見草です。