松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



もろこし餅

もろこし粉を使った羽二重餅が出来上がりました。

頂には秋鹿の焼印を施して。



もろこし粉はあまり馴染みがないと思われますので少しだけご案内を。

イネ科の一年草で「もろこし」や「たかきび」などと呼ばれる植物です。その実を粉にしたものがもろこし粉となります。



これが、もろこし粉です。

一年草は種子から発芽し育って受粉して実をつくり、その年のうちに枯れてしまう植物の事を指します。魚で言う鮎のようなものです。

このもろこしの収穫が今ごろである事から、収穫のお祝いの意味も込めてこの生菓子を毎年つくるのです。

このもろこし粉の特徴は圧倒的な保水力。もち粉などに比べて、その保水量は桁違いであります。また、弾力や粘りなどはほとんど無いに等しいので少しサクサクっとした軽快な食味であるかもしれません。

と言いながら羽二重餅の一割程度しかこのもろこし粉を入れませんので気づかれない方も多いかもしれませんが。

中には丹波大納言小豆の粒あんを使いました。

秋の味覚の一つとしてご提供しております。

材料がなくなり次第終了となります。