松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



雪の下から

下萌



そう名付けてお店に並べました。

下萌とは大地の下から草の芽がめぶくこと。

和菓子は想像力とそれを体現することに重きを置きます。

アンテナを張り巡らせ季節を敏感に感じ取り、それを小さな和菓子で表現するのです。

雪の下からの小さな芽吹き。生命力の強さをもこの軽羹製の蒸し菓子に凝縮しました。

暖冬が世界を脅かせている昨今。私の住む稲沢市も同じように雪とは無縁の毎日が続いています。

おそろしくもあり少し寂しい気もしますが、季節の刹那を象徴するような和菓子は作り続けなくてはなりません。

頭の中で想像しているイメージと実際の季節がマッチする世界が再び昔のように戻ってきますように。