松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



生き地獄

長い長い梅雨が明けたと思ったら、今度は猛暑日が続いております。

高温と湿気にはほとほと嫌になります。

私の仕事場はそう大きくはないのですが、その大きさに充分見合ったクーラーを仕事中作動させています。

これが設定温度を下げても全く機能しません。

それは豆の煮炊き機と蒸し場を常にフル稼働させているからであります。



これが毎日毎日続きます。

私が立つ煮炊き機まわりは気温50度以上、湿度はMAXであります。

私はまだ両親よりも若いので我慢できない事もないのですが、70歳を過ぎた両親にとっては生き地獄と言っても過言ではないと思います。

暑さに強い母はまだしも、私と同じように暑さに弱い父の事が心配です。

昨日も仕事終わり間際にはヘトヘトになってしまっていました。

なんとか少しでも気温が下がってくれる事を祈るばかりです。

今朝もまだ8時半あたりですが、すでに私はTシャツ3枚目を着ております。

「パパ!たくさん汗をかいて痩せるねぇ」などと娘たちからは言われますが、何故か全く痩せません。

この夏はこの生き地獄との闘いがしばらく続きそうです。

ブサかわ

敢えてこう言わせていただきます。

「ブサかわ」



贔屓目に見ても決してものすごく美しく、可愛いとは言い難い図案でありますが、この浜千鳥のデザインは昔から受け継がれているもので、現代でもよく着物の柄として使われたり、和紙などのデザインとして用いられたりもする伝統的なものであるのです。

一般的にはこの浜千鳥は総柄で扱われる事がほとんどでありますので、一羽でこうして表現される事は極めて少ないと思います。



浜千鳥の図案は変化を加えられ、モノトーンの千鳥格子などでも表現されています。



千鳥格子はすでに千鳥のようには見えず、デジタルのように表現されているので元は同じであるとは到底思えませんが。

この「ブサかわ」の焼印が施された羽二重餅製の生菓子、この先しばらくの販売となります。

琥珀

映画「ジュラシックパーク」

太古の昔、樹液に閉じ込められた蚊から恐竜の血のDNAを抽出し、恐竜に近いとされる現代の動物から恐竜を蘇らせました。

ウキウキ、ドキドキするようなストーリーに胸を躍らせた事を思い出します。

夢があってとても楽しめる内容の映画でした。

樹液がかたまってできたものを琥珀といいます。

琥珀色という言葉も私にとってはとても色っぽく感じます。その理由を考えたところラッツ&スターの曲、街角トワイライトの出だしの歌詞「琥珀色した首筋に〜」が連想されるからかもしれません。

前置きが長くなりましたが。



琥珀製のベニサザンカ、本日明日の二日間限定販売となります。

琥珀の中にベニサザンカを閉じ込めました。

花びらの葉脈まで透け、それがまた美しさをより助長してくれています。

今月のベニサザンカをつくる時分になりますと、毎年どうしてもジュラシックパークとラッツ&スターをイメージしてしまう自分がいます。